取るに足らない気持ちを纏めてみる

塾から帰る時の夜の街が好き。

お風呂で歌っている人の声が聞こえたり、シャンプーの匂いがしたり、どこからか匂う春巻の匂い。死んだらこういうの、感じなくなるんだとしたらそれは嫌だなと思う。       


カラオケに行った時に友達が歌っていた、青いベンチ。好きだった。

この声が、枯れるくらいに、君に好きといえばよかった。会いたくてしかたなかった、何処にいても、何をしてても。受験生だからか、今の私には人生の曲にしか聞こえなかったりする。  


冬がとても好き。

みんなが寒さに凍えながら、寄り添い合いたい冬がとても好き。ここじゃない何処か遠い場所にいる誰かに、ずっと会いたくなる。    


学校はめちゃくちゃ楽しいのに、早く辞めたい。卒業したい。
いつも誰かと比べてしまうから。
卒業してもそれからは逃れられない筈だけど、大人になれば少しは目を背けていいところが生まれるんじゃないかって、信じてる。

逃げていいんだよと人は言うけど、学校は逃げちゃだめな場所だから。生きるか死ぬかの話なら、そりゃ逃げていいんだろうけれど、学校に行くか行かないかの次元になると、そんなものは通用しない。私たちは逃げれない。だるいでは済まされない。おそらくだるいなんかよりもっと高尚で、自分の中のすごく深い気持ちで、いろいろ含有成分を変えるその気持ちは、確かにぐちゃぐちゃにまとめれば、怠いと言う一つに集約してしまう。

どんな色も混ぜれば黒くなるように。     


私たちは本来、自然のものを食べて、寝て、起きて、子孫を残して。そんな生活でいい筈なのに。なぜ豊かになるのか。
豊かにならなければ、生き残れない誰かが過去にいたからだろう。人は理由のないことを耐えられない。私は、理由ばかり求めるこの世の中がかなり嫌い。すごく嫌い。かと言って感情論でいいのかといえばそうでもなくて、もっとこう、すごく深いパッションで生きるべきなんだろう。


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