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詩ことばの森(65)「龍の鱗」

龍の鱗

水神さまをお祀りしてある
神社にでかけた
うら山から
清水が   こんこんと湧いている

あたたかな日ざしのもと
小川となって
御社を巡ってゆく
神さまの山から
あふれでる光たち

水底の小石に
光の玉が反射して
不思議な紋様を
浮びあがらせる
あ   これは龍鱗

静かな境内は
風に木々がゆれる音
鳥のさえずりもやさしい
水の匂いにつつまれて
自然とひとつになる


森雪拾



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