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詩ことばの森(131)「終焉の宴」

終焉の宴

繰り返す言葉
の反復がわたしだ

例えば   草原に仰向けに倒れた
棍棒   あるいは打ち上げ花火の
輝きは一瞬の衝撃

少年の歌声はかき消された
風の吹きさらしの夜
わたしはやはり
一つの影にすぎない

姿かたちは露わになり
砕ける塊にすらなれない
ビルの間に一瞬の夕陽

沈んでいく眼差しいくつか

(森雪拾)

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