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嫌なお方の親切よりも、好いたお方の無理が良い?

Hullでやっている韓流ドラマ『お嬢様をお願い!』にハマっている。

以前夕刊UNIで、韓流ドラマ好きな母や義母を散々馬鹿にしていた自分が、韓流ドラマ『オ・ジャリオンがゆく』にハマってしまい、何が何やらだという話を書かせてもらったことがある。

結局私が最初から最後まで観れたものと観れそうなドラマは、この『オ・ジャリオンがゆく』と、今観ているこの『お嬢様をお願い!』の2本だけである。

たくさんある韓流ドラマであるが、私がガーッとハマっていく作品は、主人公の男性が『元遊び人』で、オンナの正体をよくわかっている設定のものなんだということに気がついた。

分かりやすく言うと、森ガールとか、ゆるふわ女子に癒されるタイプの女性を美化している男性が主人公ではない話というわけである。

とんでもなく気が強くイライラさせる女性を見ても、笑って見ていられる心が広い元遊び人という男性の魅力が際立つ設定のお話に心惹かれるのだ。

自慢じゃないが私は森ガールやゆるふわ女子のキャラではない。

男を癒す能力に欠けていることは若い頃から自覚している。

私みたいな自覚がある女性は世間には結構いるはずであるが、それを言ってしまうと損することが増えるから多くの女性はそういう面をひた隠し、ゆるふわ女子好きな男性に合わせているケースもわりとあるんじゃないかと思っている。

『お嬢様をお願い!』の主人公の男性は病気のお母さんの治療費を稼ぐためにホストをしていた過去があるが、財閥の我儘なお嬢様の執事になり、お嬢様を躾ける係になるのである。

無理難題を押し付けるどうしようもないお嬢様の我儘を笑って受け止めるのだ。

むやみに怒らないし、本気で怒る時は世間知らずの我儘なお嬢様に危険が伴う時だけという見事な手の平で転がす作戦なのも見ていて清々しい。

女性に幻想を持っている男性がやりがちな『オマエは何もできないんだから!』的なオレ様発言もなく、難しい課題がやってきても、『あなたならできます!』と背中を押してやり、ピンチの時はそっと手を差し伸べて速やかに助けてくれるのである。

あれ?よく考えたらこれってママが子どもに何でもチャレンジさせてみて、怪我をしそうになった時だけ手を差し伸べてやるのとすごく似ている気がする。

そうか!

モテる男性にあるのは、男らしさや逞しさではなく、女性的な面、ある意味母性本能に近いような、待つ姿勢や見守る姿勢なのかもしれない。

そういえば。

私が好きになる男性は、みんなこの要素をどこかに持っている人である。

スナフキンは?

そうだ、彼こそ母性本能の塊のような男ではないか。

『お嬢様をお願い!』を観ながら、『スナフキン、ほんまゴメン。あんたホンマに大変やねぇ。』などと心の中で謝る私である。


#エッセイ #韓流ドラマ

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