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男の優しさと優しい男の違いを考えてみる。

『どんな男性がタイプですか?』という質問に対して、女の子が答える回答は『優しい人です。』が一番多いように思う。

若い頃、この質問に対しての私の答えは『自分のことは何でも自分でできる男』だった。

『優しい男』より『何でも自分でできる男』がいいじゃないかと思っていた。

彼のお世話を焼くことが好きだったり、その『優しい男』から贈られるアクセサリーや甘い束縛を喜び、
『彼氏がすごいヤキモチ焼きやから今日も帰りは何時くらいになるかってすごい聞いてくるねん。』
などと惚気る友人を冷めた目で見てしまっていた。

若い頃は『子どももうるさいから嫌いだ』と思っていたし、『優しくてヤキモチ焼きで甘ったれな男は面倒だ』と思っていた。
私は母性本能が薄い女なんだろうという自覚もあった。

『優しい男』が何故プレゼントと引き換えに自分の彼女を束縛したがるのか。

『ちっとも優しくないやないの。自分がかわいいだけのちっさい奴やわ。』などと心の中で毒づいていた。

本当に優しい人は男女問わず、相手を束縛したりしないんじゃないだろうか。

これは親子間でもそうだと思うが、親が子を縛りつけることで親子関係が上手くいかずに子が親を恨んだりするケースもあると思う。

『男の優しさ』を隠し持つ男性は、優しさを押し付けたりしないように思う。

上手く女の子に捨てられたように見せ、実は自分が捨てていることなど相手に悟らせない。
そんな賢さも『男の優しさ』である。

『オマエにいくら使ったと思うねん!なんで別れるっていうんや‼︎俺を捨てるんか⁉︎』

『優しい男』の化けの皮は別れの時になってばーんと露呈したりする。

『男の優しさ』は見えにくいが、『優しい男』はアピール上手なので気をつけてね!とお年頃のかわいい女の子たちにお伝えしたいと思う私は、ずいぶんスレてしまったが、歳を取るのも楽しいものである。

わが娘たちは、どんな男性を選ぶのだろうか。

そっと彼女たちの様子を見守ることが今後の楽しみになりそうである。

ちなみに。

『自分のことは何でも自分でできる男』である男、スナフキンを生涯のパートナーに選んだことは正解だった。

鼻歌交じりにお皿を洗ったり、料理を作ったりしてくれる男性を選ぶと、長い人生かなりのお得であることは間違いない。

『男の優しさ』に『料理男子』もかなりポイントが高いことを付け加えておこう。

#エッセイ

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