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チャラい妹と残念な姉。

最近さらにチャラくなってきたわが家のちゃっかりは、スタバデビューしたらしい。

「バニラモカフランペチーノのトールを注文したの!」

いきなり早口で言うのでまるで呪文のようで何が何やらである。

「チャラっ!小学生だけでスタバかよ!邪魔すんな!高校生の場所を‼︎」

いやいや、ドカ弁、あんたらも大人の皆さんの邪魔を十分している気がする。

最近流行りのおそ松さんの影響なのか、おそ松パーカーを着てスタバに行く女の子たちが増えているようなのである。

「ドカちゃん、まさかその格好でデートじゃないよね…?」

ちゃっかりに指摘されたドカ弁のファッションを見てみると。

黄色のおそ松パーカーに紺のミニキュロット。まったくコーディネートとしては最悪の組み合わせである。

なんかかなり残念である。しかもオレンジのリュックを背負っているからどこからみても、アニオタオーラ全開である。

「あのさっ、今日は友達と遊ぶからさ、このパーカー着ていくことになってるねん!」

「その格好で外に出るなんて!信じられない‼︎」

妹の叫びを無視して出かける姉、ドカ弁である。

スタバから帰宅後アニオタの友人たちと写した写真を見せてきた姉のドカ弁に悲鳴をあげるちゃっかり。

あかん。やっぱりこの格好でウロウロされるのは、スタバ的には「やめて!」と言いたいであろう出で立ちであった。

ちゃっかりはこの日から数日後、卒業式の後で友達と「卒服」に身を包み、出かけて行き、スタバデビューを果たし、呪文のようなメニュー「バニラモカフランペチーノのトール」を飲んだそうだ。

どちらが姉かわからぬほど妹がチャラくなっていくわが家は、この先どんな未来が待っているのだろうか。

#エッセイ #スタバデビュー #姉妹 #JSからJCへ


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