JCちゃっかりの吹奏楽コンクールが終わった。

結果はゴールド金。

惜しくも県大会進出は叶わなかったが、悔しさと嬉しさをみんなで共有している姿は爽やかで素敵な光景を見てジーンとした。

四年ぶりのゴールド金を手にしたらしく、ずっと銀賞続きだったこともあって、顧問の先生や卒業生の先輩方からは、「本当に素晴らしかった！」「脱銀出来たことはすごい意味がある！」「上手になったね！」などとめちゃくちゃ褒めていただき、ちゃっかりは幸せそうだった。

自分より目上の人たちに、こうして暖かい労いの言葉を惜しみなくかけてもらえる環境に身を置けること。

ちゃっかりは本当に指導者や先輩に恵まれたなと思っている。

一足先に会場を出た私とスナフキン。

帰宅途中、ちょっとハレの日仕様の晩御飯を準備すべく買い物を済ませて家に到着。

ほどなくして、ちゃっかりが帰宅した。

ステーキをガシガシ食べてひと息つくと言った。

「先輩たちやみんなからお手紙もらったの！」

私とスナフキンのもとに、貰ったお手紙を見せにきたので、読ませてもらうことにした。

「今日は今までの努力を全力で発揮しよう！」

「ちゃっかりの努力を見てたよ、知ってるよ！」

今日は心を一つにして頑張ろうね！って感じの言葉が並んでいる。

「よかったね！みんないいこと書いてくれてるやん！」

そうちゃっかりに声をかけてみると。

「まあね。1通だけサイテーなやつがあるけど無視していいから。」

なんだって？