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犬山市 有楽苑 如庵

書くスピードが格段に落ちる予感。余裕がない。強制感に追い立てられるつもりは毛頭ないけど、書かないのもなんかな・・・と思ってはしまう。ネタはいくらでもある。物理的な時間と精神的な時間も足らない。こんなこと書きながら、年度末が過ぎて半年もすれば,アホみたいに余裕かましてるかもね。

有楽苑(うらくえん)。織田有楽(斉)の有楽。諸説あるが、全国にいっぱいある有楽町(ゆうらくちょう)の有楽。諸説関係なしに有楽町といえばニッポン放送。よく聴くのは、オールナイトニッポン、うどうのらじお。

建築家の堀口捨己氏の監修によって現在の形になっている日本庭園。京都ー東京ー愛知と移築が忙しい。織田有楽は織田信秀の11男で信長とは兄弟である織田長益です。信長、秀吉、家康と安土桃山〜江戸初期まで生き抜いた茶人。世渡り上手。


こんにちは。

おかしなところありませんか。違和感ありませんか。ヒントは障子。拡大してみてね。

元庵。大阪,天満時代の茶室を復元したもの。中門も復元されているので、ある程度全体図がわかってはいそう。材質のあれこれは、昔の図面には細かく書かれていたりするので、完璧は無理だけど近いところまで復元は可能だったりする。

岩栖門。ぱっと見で室町様式が見てとれます。面白いのは屋根裏。板をへこむように曲げて船底のような形になってます。舟形天井とか船底天井天井とか言われますが、主に和室で使われます。三千院の天井とか際立って有名かも。この門の場合説明がややこしいですが、屋根、破風、天井が沿っていて、それにともない天板が曲げられ沿っていることは面白いといえます。

旧正伝院書院。長谷川等伯、狩野山楽の襖絵が残されていました。安土桃山時代の色が濃く残されているということでしょうか。後に続く如庵の隣に作られたものです。

ここは旧正伝院書院。炉が切られている奥の間の右へと如庵に続く

後術します。鱗板わかりますか。手前座の横にある三角形の黒い板。


如庵。国宝。
大きな特徴として3つ。

・有楽窓 連子窓のような形態。丸竹を敷き詰めるように配置して採光の制限を突き詰める。

・暦張 今で言う腰壁と言われるところに紙を貼り、壁を守る役割を果たしていた。その紙が暦になっている。紙が貴重であったこと、使い終わった暦であったことから侘び寂びを感じることができる。

・鱗板 床と手前座の間に作られた鱗板。2畳台目と狭い空間をこの装置が少し広く開放してくれる。機能的にも亭主の動きがスムーズになるなど、違和感を感じない設計。

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癒しの音色。
有楽苑内には水琴窟もありますので貼っておきます。

有楽苑は少し前に訪れていますが。ゆっくり見れるのでおすすめです。全体的に移築されているので当時風情は味わえませんが、形としては守られています。
近いうちにサントリー美術館に行くことは予定しております。再来週までやってる。

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