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「お菓子の袋」は先生だ!(お代は(全部)見てのお帰り♪)

先ほどTwitterで「夫の母は、子供にお菓子を出す時、袋から出してお皿に入れてからおやつに出すらしい。こうすることで子供がお菓子のパッケージデザインを知ることがないからスーパーやデパートで「あれが食べたい」「これが欲しい」とだだをこねることがなくなるそうだ。頭いい」というつぶやきが回ってきた。

私はそれを見て寂しくなった。
そのパッケージのイラストを描いた人、パッケージデザインをした人、その案をプレゼンして通した人(通らなかった人)みんな頑張ったのに見てもらえないんだ。知ってもらえないんだ。
そういうパッケージデザインも文化なのに。クリエイティブなのにな。

だいたいねぇ~、現在では日本のお菓子はアジア各国の憧れなのにね!日本のお菓子のパッケージデザイン真似たりパクッたり、ひらがなやカタカナまで駆使して「なんとか日本ぽく見せたい」風潮なのにね。そうしないと売れないんだって。日本のお菓子は「奇跡」みたい。味も品質も栄養面も良くてデザインもかわいいものが大量生産(コスパがいい)だから、安価でいつでも買えるって驚異的なんだって!以前、「トリビアの泉」って番組で、「日本の定番お菓子を、フランスの世界3大パティシエに食べ比べてもらって順位を付けてもらおう!」って企画があったんだけど、1位は何だと思う。「コアラのマーチ」でした~♪2位は「ビスコ」だったと記憶しているよ。でも、ほとんどが大絶賛だった。

そんな日本のお菓子文化を支えてきたのはパッケージデザインの役割が大きいと思う。オモテ面だけじゃなくて、ウラに書いてある「マメ知識」とか「クイズ」「間違い探し」まで読んでたもんね。
小さい頃からそういう「作品」に触れてこそセンスって磨かれると思うのよ。だって私自身、親戚のお古ばっかり着させられて「おしゃれは贅沢」「おしゃれは悪」って考えの家で育ったから未だに何着ていいかよく分からんもんね。まぁ、子供にやりすぎファッションさせてるのはどうかと思うけどさ。

パッケージデザインに限らず、クリエイターって企業相手だから大変だと思う。
以前、友人のマンガ家が企業内小冊子のイラストを担当したんだけど、ふわっとしたイメージの描き方はとにかくやり直しをくらう。「制服のラインが1本足りない」「この人物の手の指が4本しかないように見える」「髪の色は黒しかダメ」「この笑顔の女性の歯が見えるからダメ」…とにかく細かい。ボツくらって、さんざんやり直して、完成したのに「最初のがよかった」と戻されることなんてザラだ。フリー編集者やってた時、それで何度暴れたことか…。

あと、出身が富山県なので「富山の薬売り」についても調べてアホな長編小説書いたんだけど、それで知った薬袋のパッケージデザインも歴史があって、奥が深い。それもいつか書きますね。私、実はキュレーター体質なの。

しっかし……こんなに苦労した「お仕事」「作品」が世に出ていながら、それを子供たちに見せる機会をはく奪するとは何事だ!お菓子の袋を子供に見せずに捨てんじゃねぇや!…とふと思って、勢いで書いちゃった逢魔が時でした。

がんばれ、みんな!(^_-)-☆

(終わり)

※「お代は見てのお帰り♪」ということで私の場合は、昭和のロマンがてんこ盛りの「見世物小屋方式」と呼びますね♡

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