見出し画像

働く魚、泳げない魚

大学も出てないたたき上げで編集者(兼フリーライター)を四半世紀やってきて、ギャラ未払い、版元倒産によって頓挫した自分の企画を何とか書籍化するために自腹を切って制作などで借金がかさみ、債務整理(過払い請求)の末に廃業してた魚住です。こんにちは。←このタイミングで挨拶?

フリーだったので、雑誌の記事を作りながら取材しながらもずっといろんなバイトをしてきました。独身・一人暮らしでもうヨレヨレですね。身体ももう神経がいかれているのでワケ分かんなくなってます。元々、子どもの頃から虚弱なんでしょうがありません。テンションのコントロールまでできてないので、皆さんにはご迷惑おかけしていることと思います。いやぁ~、すまんのお〜♪←反省の色なしかよ!

編集者を辞めてからも興味深い労働をしてました。
田舎で老舗(創業120年ぐらい?)のラムネ工場。
書店員を丸2年。←この体験談はネタの宝庫なのでいずれ!
昨年7月から12月まで半年間派遣社員で事務という名の(ウソばっかりだったよ)工場勤務。

どうも「やったことのない新しいことを体験してみたい!」という知りたがりグセがさく裂しがちなので、どんどんおかしな方向へ行きますね。
最初は「潜入取材」のつもりはなくても、一生懸命やればやるほど「ネタになる!」と考えてしまうのですよ。
でも、どんな仕事・作業でも手は抜かないどころか、面白がってやれる性質。「こうすればもっと効率が上がるのに!」と工夫までして、向上心までさく裂します。
ただ、工場の場合、提案したところで「言われた通りになってればいいんだ!」と怒られるだけです。
私のやる気は空回り~♪カラカラカラカラ風車ぁ~♪←なに歌っとんじゃーい!

工場の作業は結構好きです。工場萌えですからね。ただし、労働環境と、雇用する側・されてる側の意識の低さには驚きます。物は作っていてもラインを停められないから機械に振り回された状態になっても「最終的に、ひとを一番に考えないといけない」。ひとを上から見下げたり下から見上げたりなんて結果的には企業として長続きしない……まぁ、こういうのもすでに机上の空論なのかもしれませんね。辞めちゃったからね、私。
飲料工場の場合はまだよかった。めちゃくちゃ肉体労働でハードだったけど、最初からあきらめもついた。
昨年半年間働いた都内の工場は、情報漏洩を恐れるあまりキッチキチのルールで毎日縛り付けられる。「ここは強制労働所か!」と思ったけど、そんな疑問を持つのって私だけみたいだった。結局、そんな精神的に追い込む工場でも月の収入は高いわけでもない。交通費も全く出ない。家賃払って光熱費払って1万残る程度……。そんなんではやっていけないので契約を更新しなかったのだよ。

ところが魚住、考えが甘かった。浅はかでしたよ。

今年に入ってから就活しましたが、派遣会社に登録していても何も受からない!エントリーしてもしても何の音沙汰もない。
フリーペーパーの求人誌で見つけて応募しても電話で断られる。
履歴書送っても面接にも呼ばれなければ、音沙汰もないところがある。
ハローワークに行って紹介状を書きまくって貰ってきて、履歴書経歴書をガッチリ対策練って書いて送っても全滅(企業側は、ハローワークに求人出しておけば便宜が図ってもらえるらしく、求人だけ出して最初から雇う気なしということが多い)。
もう今年に入ってから履歴書50枚は書きました。ホントもう疲れましたよ。
自律神経失調症→更年期障害がひどいから工場など環境の良くない所では無理しても迷惑かけるだけだし、テンションのコントロールができないから接客は向かない。これはちょっとしたハンデだがひた隠しにして、上記以外の職種を片っ端から応募したが世の中からものの見事にはじき飛ばされた。
50歳すぎの女性に求められているのは「育児を終えた専業主婦」なのだ。これは夫がいて扶養家族として控除内の低賃金パートで雇えるからだろう。最近は「シングルマザー応援します」的な雇用もある。
50歳すぎ女性・未婚・一人暮らし(実家住みの方がありがたがられる)・四半世紀に及ぶ編集者、ライター経験だけしかない・Macユーザー・性格がきつそうな目・やせ形はどこにも求められてはいないのだ。
最後の3つは関係なさそうだが、このご時世、意外に組み合わせによっては関係あるのですよ。

昔と比べて、求人欄には条件に年齢を明記することは労働基準法で禁止されています。「年齢で差別しちゃイカン」ということらしいですが、私や同世代の知人が口を揃えて言うのは「条件の年齢を明記してくれ」ということ。最初から明記してあれば「無駄撃ち」すなくて済む。最近は求人欄内になんとなーく「20代が活躍中の職場です♡」なんてコピーを入れてる企業も増えました。そういうところは外しやすい。

あと、昨年10月に労働基準法が改正され、目を疑うことになっちまいました。
「日雇い、短期アルバイトなど30日未満の雇用は原則禁止」で、以下の業務については日雇派遣の原則禁止の「例外」となります。
▼日雇派遣の原則禁止の例外となる業務一覧
ソフトウエア開発、機械設計、事務用機器操作、通訳、翻訳、速記、秘書、ファイリング、調査、財務処理、取引文書作成、デモンストレーション、添乗、受付・案内、研究開発、事業の実施体制の企画・立案、書籍等の制作・編集、広告デザイン、OAインストラクション、セールスエンジニアの営業、金融商品の営業(さらに、上記業務以外の日雇派遣が原則禁止となる業務において一部の例外が認められています。

まぁ、ここまではいいよ。問題はここから!!
▼日雇派遣の原則禁止の例外となる場合
①60歳以上の方
②雇用保険の適用を受けない学生(いわゆる昼間学生)
③生業収入が500万円以上の者(副業として派遣を行う者)
④生計を一にする配偶者等の収入により生計を維持する者であり、世帯収入の額が500万円以上(主たる生計者以外のもの)

①や②に関しては「60歳以上の人や学生さんは日雇いや短期のアルバイトしてもいいよ~」ってことなんだけど、引っかかるのは③④だよ。
「年収が500万円以上のヤツが日雇い労働するかよっ!」って問題だ。
バッカじゃねーの。庶民の生活よーく見てから法律考えろよ、バーカ!…てなことを昨年工場で一緒に働いた人たちと言うてましたがな。

もう60歳にもいかないし、学生でも主婦でもないし、家族もいない…中途半端な条件しか持ち合わせてないのですよ。
編集者の経験は何にもならないことは分かった。もうねぇ……持ってるのは才能だけ!!ウソ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━(  ゚)ノ━ヽ(  )ノ━ヽ(゚  )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ ━━━!!!←はいはい、ウソですよ。回ったりなや…

ところでね……更年期障害の症状の一つに「うつ」があるんですが、夜になると不眠とともにそいつが出てきてました。ホントにつらい。毎日、その繰り返し。で、それを見かねた方がありがたいことにお仕事のお声をかけてくれたんです。
以前にバイトさせてくださってた編集プロダクションです。編集者70名がいる大所帯です。そこのトップの部長さんには本当に感謝しかないです。

魚住、編集者のお仕事に戻ることにしました。

あっ!アルバイトよ、アルバイト。
正社員じゃないからね。編集アシスタントって感じですね。
今度は破壊王にならないように頑張ろうと思います。
もちろん[note]は続けますよ。ただ、頻繁には見られなくなりそうです。
1日1アップはしたいし、「めざせ!おさかなマイスター!」は続けたい。
編プロで編集を手伝った本が出たら告知もさせていただくかもしれません。

やっぱ、魚住は小説執筆も含め、ものを創っていたいですね。
インプットとアウトプットのバランスを考えながら、焦らずコツコツと…。

そういうわけで、明日から編プロ勤務再開です。

半年間に及ぶ地獄の夏休みはもう終わりです。
やれやれ……(ToT) チカレタ

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?