マニアック野球ルール:スクイズの際の守備妨害について

無死または一死で、三塁ランナーがスクイズを試みた際に、打者による守備妨害が行われた場合、打者の代わりに三塁ランナーがアウトになる。
※但し2006年のルール改正により、反則打球の場合は打者アウトで三塁ランナーは戻される

 

公認野球規則において、「打者による守備妨害が行われた際、打者はアウトになり、ランナーがいた場合は元の塁に戻される」というルールがあります。

「守備妨害」とは、打者、走者、攻撃側チームの選手、コーチ等が守備側の選手がアウトを捕るためのプレーを妨害した時に成立します。

守備妨害の例としては、
「打者がバッターボックスを出て、捕手の二塁送球を妨害した場合」
「ゲッツーを捕る為にボールを一塁に転送しようとする野手を、走者が故意にぶつかって送球を妨げた場合」
などが挙げられます。

その場合、守備妨害を行った選手がアウトになり、ボールデッドとなってランナーは元の塁に戻されます。二死の場合はチェンジになります。

但し例外があり、
無死または一死で、ランナーが得点しようとするプレー(スクイズやホームスチール等)の際に、打者による守備妨害が行われた場合、打者ではなく得点を試みようとしたランナーがアウトになり、得点は認められません。
ちなみに、二死の場合はそのまま打者が守備妨害でアウトです。

このルールですが、以前は打者の反則打球(バッターボックスから足が出ていた等)の場合も適用されていましたが、2006年のルール改正により、反則打球の場合は通常の守備妨害の場合と同じく、打者アウトでランナーは元の塁に戻される、という扱いになりました。

スクイズの際に打者が故意ではなく守備妨害になる場合は、反則打球が多いと思うので(外されたボールを無理に打ちにいった時など)、ルールが改正されて大分打者有利になったのかなと思います。
てか、それまでが打者に不利すぎたのかな?

スクイズの際に反則打球以外で打者が守備妨害になるとしたら、ランナーにタッチにいった捕手の前に立ちはだかったとか、打球が跳ね返ってバットにもう一度当たったとか、割とレアなプレーの場合しか起こらないのかなと思います。
※追記:反則打球はバットにボールが当たらないと成立しないので、打者がウエストされたボールを打てなくて、故意ではなくても捕手に覆いかぶさった場合なんかも守備妨害になるのかな。

「捕手が、三塁ランナーの得点は諦めて打者をアウトにする為に一塁に転送するのを、打者が妨害した場合」はどうなるんだろう?
この場合の守備妨害も三塁ランナーがアウトになるのかな?それとも打者アウト?分かる方がいたら教えてほしいです。

こんな感じで、今後、時々野球のマニアックなルールについて語っていこうと思います。

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