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心安らぐアンビエントと脳を掻き乱すIDMがもたらすもの

伝統と革新の都で心安らぐアンビエントと脳を掻き乱すインテリジェントダンスミュージックの両方を浴びた記録。

ヒップホップ(小学生)→ロック(中学生)→ハードコア&メロコア(高校生)→テクノ&ハウス&トライバル&アンビエント(大学生)という音楽人生を歩んできた僕ですが、その全てを同時に浴びたような感覚だった。

行ってきたのは京都の歴史的建造物の中で開催されていた「アンビエントをテーマにした視聴覚芸術の展覧会」と題されたAMBIENT KYOTO。昨年、Brian Enoの会に行ってきたのだが今回はさらにコーネリアスや山本精一、そして今年亡くなられた坂本龍一の作品展示までされていたのだ。
一言で言うとめちゃ良かった。行って良かった。

視覚と聴覚だけでなく全身で感じられる展示。
あまりにも気持ちよくなり、僕は途中で横になり30分ほど寝てしまったくらいだ。

こういう催しを開催できる人たちのセンスたるや本当に尊敬します。

動画も複数撮影したけど掲載するのはやめておく。これはマジで体感しに行ってほしい。

そして同日夜にはロームシアター京都に向かった。

IDM〜オーディオビジュアル界隈なら知っているであろうRyoji Ikedaのワンマンだ。普段はパリを中心に世界中で活躍し、今までもフジロックやSonarなどにも出演歴のある実力者。

周波数にこだわり抜いていることが感じられる数学的な表現がたまらなくかっこよかった。轟音と超音波とバキバキの映像で宇宙まで飛ばされてしばらくは放心状態だったわけですが、やっと一晩経って帰ってきた気がする。


こういう電子音楽ってなんでこんなにも気持ちよくなっちゃうんだろう。
内臓とか血管が喜んでいる感覚になるのだがこういうのを科学的に解明したい欲求がある。

自分がデジリハを始めた時もこんな気持ちに近い状態で始めたのだが、その表現も意義も今はまったく別の形となっている。

これまではこういう表現とビジネスを混同することが多かったのだが、今はその価値を感じない。ビジネスは需要と供給のバランスであり、己の感覚や表現をストレートに表現するための装置ではないのだ。

これまでエンターテインメント領域で体感してきた衝撃的感覚を忘れることなくこれからも世界中でそのインプットを続けて自分の感性を磨き続けたいと思う。

京都が本当に好き。
感謝!

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