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僕の不安な気持ちを聞いてください。

僕は今、不安でいっぱいです。

コロナの影響のみならず、元々のビジネスモデルを確立してこなかったことが原因で金もなければ、新規事業や既存事業を行う際の「イメージ」みたいなものが欠落している状態にある。

僕がやっているようなイベント、デザイン、システム開発などの事業はイメージってのがとっても大切だ。そんなに具体的なものでなくても、こういう課題をこういうふうに解決したいくらいのレベルを抽象的に語れるくらいのイメージは最低限必要だ。

特に個人的に最もイメージが大切となってくるのがコロナの前にやっていたSOCiAL FUNK!という事業。医療や福祉、難病や障害、介護や認知症など人間を取り巻くあらゆる課題をテーマに練り込んでコンテンツを作っていた。

しかし、コロナ禍で僕の「イメージ」は根こそぎ抜き取られたような感覚になった。そしておそらくコロナは言い訳でしかなく、きっかけ程度の話で、自分自身の課題の方が本当は大きいと分かっている。

どんな課題か。おそらく、それは「現場」の感覚の欠如。今までもことあるごとに現場の感覚を失ってしまい、迷子になることが多々あった。その度に、もっと現場に出ないとダメだという気持ちで、自分達がやっている移動支援や重度訪問介護事業”WASSUP”の現場に出向いたり、学生と全国の医療福祉施設をマッチングする”福祉留学”の連携施設に出向いたり、デジタルアートとセンサーを活用したリハビリツール”デジリハ”の導入施設に出向いたりしてきた。そうすることで多少の現場感覚を取り戻し、イメージが戻ってくるということを繰り返してきた。

しかし、ここ半年くらいは現場に出てもイメージが戻ってこないのである。抜き去られたままの抜け殻な僕だけがそこにはいるような感じ。

そんな時に、とある投資家の方に言われた。「良いことでもあるけど、ちょっと現場に引っ張られすぎ」「もっと経営の視点や感覚を磨いて経営陣と言える組織化をすべき」「アウトカムを言語化して選択と集中をすべき」。

そうか、俺は現場現場って現場に答えを求めすぎていたんだ。それぞれの現場には信頼できる仲間達がいて、日々現場を回してくれている。それなのに僕はことあるごとに泣き言言いながら現場に擦り寄って何かヒントを得ようとしていたんだ。今はもう、そういうタイミングじゃない。もっともっと仲間を信じて自分はまだ見ぬ次の世界の探求を始めるべきなんだ!と気づいたのです。

経営のけの字も分からないとか言い訳をして勉強もせずに感覚だけでNPOを12年間やってきた。NPOから切り出した株式会社もヒーヒー言いながら運営している。

さー僕が次に取り掛かるべきことはなんなのか?

①経営を学び実践に落とし込み、仲間達が安心できるだけの資金を調達する
②現場をさらに任せれるメンバーを雇用し、強固かつユーモアのある組織を作る
③課題解決をするためのサービスとその先のビジョンを整理し言語化する

なのかな、と今思っている。
それでも、とても大きな不安がある。
イベントしかできない僕が本当の意味での「経営」に踏みこめるのか?
そもそも代表の役割としてこれで合っているのか?
今、これに振り切って取り組むべきなのか?

けれど最近、勇気づけられることもあった。

WASSUPはヘルパーだけでなく、リーダー達がどんどん育ってきた。
福祉留学は留学生も連携施設も連携学校も増えて期待も広がってきた。
デジリハのメンバーからは「もっと事業の軸となる議論がしたい」との申し出。

これも甘えかもしれないが、不安を拭い去り、覚悟を決めて走るためにも、もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと
仲間が必要だ。

着実に事業を育てていける仲間が。


① “WASSUP”で働く介護福祉士などの専門職

② ”福祉留学”のカルチャーに参画する学生や専門職

③ “デジリハ”の根幹を創るデザイナー


そうやって仲間を増やしながら、強固かつユーモアのある組織体にしていくことで、自分の役割が移り変わっていき、次の段階のイメージができ、覚悟を持って突き進み、また大きな不安と壁にぶつかることの繰り返しなのかな。

不安だな、不安だな。

けど一緒に走ってくれる人がいたら、少しだけポジティブな気持ちで、爆走し続けれる気がします。

そして、何よりも、今日まで一緒に走り続けてくれている仲間たちに最大限のリスペクトを表して。


2022.10.21
岡 勇樹     
- 株式会社デジリハ 代表取締役
- 特定非営利活動法人Ubdobe 代表理事
- 合同会社ONE ON ONE 代表社員
- 一般社団法人国際福祉機構 代表理事



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