MRIで乳房を検査をした話

 何か書こうと思っていたら、いつの間にか2年経っていました。
 今回の記事内容はタイトルの通りなんですが、初めに言っておきます。検査結果は良性でした。
 乳房(ニュウボウと読む)のMRI検査の雰囲気がわかればいいかな〜くらいの気持ちで書いています。

どうして受けることになったの?

 11月、甲状腺腫瘍摘出手術のため入院していました。
 その時、術後4日目に胸部レントゲンを撮りました。手術の影響で反回神経まひになり、よくむせていたので、誤嚥していたら嫌だな~と思っていましたら肺は綺麗でした。
が、左乳房に5mm程度の丸いものがあるっぽいのが見つかりました。主治医曰く、悪性腫瘍の輪郭はギザギザ、でこぼこしているそうです。これはころっとしてきれいな丸なので多分悪性ではないでしょう、とのこと。
 しかし、甲状腺腫瘍があまり良性のものでなかったこともあり、念のためにMRIを撮ることになりました。

検査法、想像と違ってた

 MRIを受けるのはこれで4回目。
 夏に受けた甲状腺(頭部)に時もその前も、下のイラストのように、仰向けになっての検査だったので今回もその通りだと思いこみ、乳房MRIについて調べませんでした。
 頭部の時、検査中はドームみたいな機械がずっと頭の上にあったし、その位置が胸に変わるくらいかなーと想像していました。

MRI検査のイメージ

 当日は午後から検査。
 検査四時間前から絶食のため、逆算して5時間くらい前に朝食を食べて病院へ行きました。
 受付で問診票記入後、数分くらいで検査スタッフの方に呼ばれました。
検査内容の説明と記入内容の確認後、検査着に着替えて検査室へ。検査室内のスタッフは全員女性でした。
 入ってすぐにロッカーのカギと付けてきたマスクを入れるトレイがありました。念のため、ノーズワイヤーに金属が使われていないマスクに交換してくれます。付けてきたマスクをトレイに乗せ、終わった後につけて帰る。水色の医療用マスクはちょっとかっこいい。
「今回のMRIはうるさいので、この耳栓をつけてください。」と言われて渡されたオレンジ色の耳栓。
 人生初耳栓。ねじって小さくして耳に入れるとは知らなかった。
音が大きいとは聞いていましたが、いつもはヘッドホンだけなのでそんなにうるさいの!?と少しびびりました。
「はい、うつぶせになって寝てください」
 無駄のない動きのスタッフの方に従って検査台に寝ようとすると、いつもと違うことに気が付きました。
おっぱ・・・・・乳房型の穴があいとる!!
 実際どんなものかは「MRI 乳がん検査」で出てくると思いますが、参考に貼っておきます。

 なるほど理にかなっている~!そこだけ撮ることができるわけね……と感心しながらうつ伏せになりました。
 検査着を着たまま穴に合わせるよう台に寝て、検査着をまくり上げてセットします。スタッフさんの指示で微調整はしますが、体に触れられたりはありませんでした。(私の場合は)
 顔のところは穴が開いており、正面が鏡になっていて、うつ伏せでも反射して前方が見えるようになっていました。受けたことはないけど、うつ伏せマッサージ用のベッドが近い。
 乳房が収まっているかの確認、楽な顔の位置を調整。腕は多分上に伸ばしてました。ベルトで体を固定されたあとに台が上昇し、マグネスコープという造影剤を入れる準備へ。
 静脈注射をさっと打つのかと思っていたら、点滴のように先に針を刺しておくやり方でした。シリンジがつながっているのかな。どうやったのか全く見えなかったので、後で聞いておけばよかったです。
 うつ伏せで全く見えない状態で刺されるのは怖いですが、「アルコール大丈夫ですか?すこしひやっとします」「はい、今から針さします。少しチクッとしますよ」などと、声をかけてくださいます。やさしい。
「では撮ります。最初造影剤なしで撮影、次に造影剤を入れて撮影します。もし何かしんどくなったら押してくださいね」
 針を刺して無いほうの手にコールボタンを握らされた後、スタッフが退室して検査が始まりました。

検査開始

 頭を上にして前方へ動いているのは体でわかるのですが、鏡は下を向いているので視覚と進行方向がずれているのが面白かったです。酔いそうな感じはありましたが、開始時以外動くことはありませんでした。
 すぐに聞きなれたドンドンドンドン、というテクノめいた音が聞こえてきましがが今までとはリズムが少し違うような。音は言われた通り大きかったです。
 いつもと違う検査法に緊張していたのか、検査技師の方に「これから造影剤を入れて撮影します」と言われてえ!もう検査後半?!となりました。検査時間トータル30分くらい、造影剤入れて撮ったのが10分くらいだったようです(うろ覚え)。
「造影剤入れます」と言われた後、針を刺した腕が冷たくなり、おお血管に    入ってる……と思うと同時に、全身麻酔が入る時と似た感じだなーと思いました。
 後半はすっかり気持ちに余裕ができていたので、胸が豊満すぎて入らないとかいうことはあるのだろうか、カップサイズを変えるのか、あの豊満キャラは絶対に入らないな……男性の場合はどうなのか……などということを考えていました。
 10分後、準備の時同様にスタッフ総出(といっても3人くらい)でテキパキと針やベルトを外され検査終了です。MRIを受ける時不安になる方もおられると聞きましたが、わたし的にはMRIはサイバーパンク的体験なのでけっこう楽しい。
 調べてみたら、照明変えられるところもある。赤とか落ち着かなさそうだけど、アトラクション感あって楽しくなる人もいるのかな。http://www.central.or.jp/sinryoka/hosyasen/entry2.html

 ネタになる体験ができてよかったな~と思いながら、近くのお店でランチを食べました。造影剤、稀にアレルギーが起こる人もいるそうですが、何もなくてよかったです。
 ちなみに排出するために水をたくさん飲む必要があります。終わってすぐに飲んでください、と言われたので自販機あったっけ?!と焦りましたが待合室に給水機がありました。

検査結果

 初めに書いたとおり、良性のものでした。詳しくは乳腺線維腺腫という。とりあえず安心しました。検査費用は1万円くらい。でも1万で安心買えるなら安いな~と思います。
 検査中、結果についてはあまり考えていませんでした。結果が出るまであまり不安になりたくないタイプなので……。結果が悪かったらその時いくらでも不安になれるし不安になるときはなる。ので余裕持てる時は持っていたい。甲状腺の時にも思ったのですが、ほんと、人間ドックとか検査は大事……!
 今回の検査きっかけとなった甲状腺腫瘍、人間ドックで判明しました。
 人間ドック、社会人になって受ける方いる人多いと思いますが、ほんと若いうちからの検査大事……!私は30代になって初めて受けたけど……。最初は自分の体の中見るの怖かったけど慣れました。わー!輪切りの脳(異常なし)ジョジョでみたやつ~~!ってなる。
 ということで、初乳房MRI体験の話でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?