急に不安に襲われて、本屋に救われた話。
急なことはすぐにTwitterでつぶやくので、フォロワーさんには二度目の話なのだけれど、原因がおそらく判明したので整理も兼ねて書きます。
退社後、本当に急に、あらゆるすべてのことが不安になって、食材の買い出しにと思って目的地としていたエスカレータをすぐさま通り過ぎて、例の書店、丸善へ急いだのであった。
本屋はいい。
なにせほとんど静かで、書物は私を必要としていない。
あくまで求めるのは私の一方向のみで、書物は万人に向けてその身を開いている。
ただただ、求めるのは己だけ。書物自体は、少なくとも明確な需要として私個人を指定しない。
その心地よさと、安心感。
己と書物の間には絶対的な隔たりがあって、その絶対的な空虚が絶大なる安心感を生む。
お互いの、間合いが重ならないという絶対の。
その中で興味のあるジャンルの前に立ち止まり、延々と端から端まで背表紙を眺め、時折面出し陳列されている堂々たる表紙を眺め、タイトルに凝らされた工夫に唸り、題材とされた対象へのニッチさや愛を噛み締める。
しばらくそうして、気になった書物を二冊求めて、それでようやく落ち着いた。
一度、心身の均衡を崩してから身につけた便利能力として「自分が今不安がっている」ことが大体なんとなくわかる。
それを感知次第、持ちうる記憶を遡って原因と思しきことがらを総ざらいするというルーティンもある。
で、おそらく今回は昼食後に少量追加したカフェイン。おそらくは。
それ以外に思い当たる節がないので、おそらくレベルだけれど。
カフェインを摂りすぎると良くない、というのはわかっているのだけれど、酒精と違っていまいち自分に対する許容量がその日その日で定まらないから、たまにこういう風になる。
とりあえずあの丸善で檸檬爆弾はやらないでおこうと決めました。ポイントカード作ったので。
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