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橋弁慶山 宵山

前祭り巡行からいきなり後祭り宵山に飛んでしまった。
はい、今夜は祇園祭の後祭りのクライマックス、「宵山ナイト」であります。
せっかくですから、橋弁慶山のご神体、牛若様と弁慶様に親しくご挨拶に参りましょう。

御山の駒型提灯が夕闇迫る空に灯ります。
町家の宵山飾り。(なんで半分隠れてんねん〜〜っっ)


1階はお二人が出会った五条の橋
2階。左が力強い弁慶様・右が美しい牛若様

では2階へ。

近くに拝すると、優しくも厳しい荘厳な面持ちです。

この位置に来ますと、例に寄って例のごとく、お二人のお声が聞こえてきます。
牛「弁慶、今年はまたずんと人出が増えたようじゃの」
弁「はっ、かのコロナ大魔王が、御曹司に誅されて弱っちくなったゆえ、民は皆々喜んでおりまする」
牛「むむ、あれは中々の強敵であったぞえ。これから相まみえる平家のやつばらも、あれほどではあるまいぞ」
弁「勝利の祭りでござる」
牛「どうりで、昨年は沙汰止みになっておった橋弁慶山グッズの「弁慶の力縄」1000円も、よう売れておったようじゃ」
弁「お恥ずかしや」

せっかくなので、後ろからも。
  

弁「これこれ、あきまる氏。いくら町内会のよしみでも、あまりに寄ってはならんぞ」

 

弁「ならぬと申すに」
牛「そうじゃ、ほっぺたがちょいと剥落しておるのがバレるからの」
弁「なにゆえわしの顔だけが、ハゲておるのじゃろう?」
牛「そちの場合は多少ハゲても、手傷を負うておるように見えてスゴミが増して、よいではないか?わしか?わしは源氏のプリンスじゃから、ハゲいては格好がつかぬ。町衆がたちまち修復してくれるのじゃ」
弁「明日はいよいよ巡行でござりまする。今宵は早めにお休みなされ」
牛「米ぬかパックでもせねばの」

明日の巡行は、パックで一層美しくなった牛若様をお楽しみに。
皆様もどうぞよい夜をお過ごしください。

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