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謎解きゲーム「パスコードを探せ」デザインノート #unity1week お題「さがす」に参加しました

1週間でお題に沿ってゲームを作るイベント「Unity1週間ゲームジャム」に参加して、謎解きゲーム「パスコードを探せ」を投稿したので作ったときに考えていたことを書きます。

まず初めにこのゲームのタネ明かしをするので、もしまだ未プレイで「自分で謎を解きたい!」という方は下記のリンクからどうぞ(PCブラウザで遊べます)。

ゲーム内容と解き方

パスコードを探せは謎解きゲームです。ゲームが開始すると導入が流れた後すぐに入力を求められます。

スクリーンショット 2019-10-20 1.19.12

間違った答えを入力するとヒントが表示され、別の世界このページ内といったことが示唆されます。ページ内の使用したアセットのリンクを辿ると

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とあるツイートに遷移します。このツイートはスレッド形式になっていて、連なっている5個の画像それぞれに数字が含まれており、それらを繋げた数字列がパスコードになります。

スクリーンショット 2019-10-21 4.02.10

また、画像ではなく本文に含まれる数字を入力すると別のエンディングが見れます。

世界観 vs システム

筆者はu1wのときは毎回、お題が発表されたらまず「一言で言うと何をするゲームなのか?」から考えるようにしています。今回はお題が「さがす」だったのと、過去のu1wで使っていたちょっとサイコパスな女の子の設定を流用したかったので
・部屋の合鍵を探す
・浮気の証拠を探す
・webブラウザの閲覧履歴を探す
などを考えていました。

今までならその路線のまま詰めていっていたのですが、直近数週間でマーダーミステリーという謎解きゲームにハマっていたため、脱出パズルや何かしらのトリックを使いたいという気持ちに強く引っ張られ、とりあえず脱出ゲームを作ることにしました。

unity1weekらしさ

お題が”さがす”で脱出ゲームを作る人は結構いるだろうと思い、u1wのハッシュタグを眺めていたところ、ハッシュタグで進捗を共有してる状況を利用できないか?と考えました。

unity1weekはゲームが出揃ってからも面白いんですが、お題が発表されてからの1週間もイベント感があるのが特徴です。具体的には参加者がハッシュタグを付けてアイディアや進捗を共有し、進捗無いアピールなどで情報戦を繰り広げお互いに刺激し合っています。

その中にハッシュタグを付けて謎解きの答えを投稿していくようにすれば進捗ツイートに見せかけたパズルが1週間かけて出来上がっていくという、まさにu1wにピッタリなデザインになると思い、その線で行くことにしました。

実装

u1wはお題発表1週間後の20時に一斉公開され、間に合った人はそのタイミングでツイートするのが慣例なので、そこに合わせて毎日20時に1ツイートずつ投稿していくのが良いと考えました。

この案を思いついたのが月曜の夜だったため、残り5ツイートで表現できる暗号にする必要があります。前述したちょっとサイコな女の子の世界観という点も鑑みて、スマホのパスコードを探すゲームにしました。

1ツイートごとに1つずつ答えを入れていけばいいのですが、あくまで進捗ツイートに見せかけないといけないので、会話シーンのスクショ風にしてキャラの台詞に数字を仕込んでいきました。数字を使う言葉というのは結構あって
・ゼロ距離
・九十九神
・親の七光り
・二番煎じ
辺りは使いたかったんですが、不自然になってしまいそうだったので泣く泣くボツにしました。

他にも、投稿時間を20時ちょうどにすることは拘りました。twitterではツイートの時間と分までは表示されるので、その値が揃ってないと謎を探しているプレイヤをミスリードしかねません。

最初は手動で時間ちょうどにクリックしていたんですが、精神的に辛かったので後からスクリプトを書いて自動投稿するようにしました。

(ただし、3つ目のツイートだけトリガの設定をミスってしまい20時ジャストに投稿できませんでした。これはtwitterサーバのタイムスタンプで後から編集して変えることはできないため、悔やんでも悔やみきれません)

スクリーンショット 2019-10-21 4.08.22

痛恨の午後8:07

おわりに

アイディアを思いついてから初日のタイムリミットが来るまで慌ててネタをまとめていたんですが、ゲームの実装自体は数時間で終わるレベルだったので楽でした。

反省点は少しあって、そもそも謎解きゲームは良くないのでは?とも思っています。ゲームジャムという性質上プレイヤはプチゲームを大量に遊び回っているという状況の可能性が高く、数分でサクっと体験できることが望まれます。その点、謎解きゲームはトリックが分からなければずっと進まないので、最悪時間だけ使って謎を解けず残念な気持ちのまま帰らせてしまう、みたいなことはやってしまったかもしれません。

ただ、完成したゲームは結構納得のいくモノが作れたなとも思っているので、次回があればまた参加したいです。

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