【ふたりオムニバス】シリーズの基本的なコンセプト

さて、もしこのシリーズの曲を聴いて「意味がわからない」とか、あるいは、「2番以降を作ってみたいけど、解釈とかはあるのか」と思った方がいらっしゃると思うので(特に前者は多いだろうなーとは思ってます)、ここではシリーズの経緯やコンセプトについて語ります。

【コンセプト】

・『ふたりの関係性』を軸にテーマを設定し、各曲のサブテーマを元に作詞(場合によっては曲からサブテーマを設定)

・『そのふたりが誰であるか』『男女なのか』という「答え」を設定せず、二次創作者の解釈に委ねる(※)

・そのために、呼称(一人称、二人称等)をなるべく省く

(※ただし、エロ・グロ(R-18/R-18Gに相当するもの)については認めないものとする)

といった感じで、各曲に対して、ほとんど「答え」(≒歌詞の意味)を設定していません。

極端な話をしてしまえば、他人に迷惑をかけたり、傷つける内容でなければ、BLでもGLでも一向に構いません。替え歌も一向に構いません。(加えてエロ・グロでなければ、という制限付きですが)

ですが、解釈を加えるにあたって、その派生作品に対しては、ほとんどの責任は負いかねます。

(もちろん自分で作ったものが火種である以上、事情の確認やその対応などの責任を負いますし、自分で派生作品を作ったものに対しては自分の責任になる、と考えています)

【経緯】

『雨降れば』での経緯から。シリーズ内で、おおむねこの考えで作詞しています。

最初は曲だけつくり、デモ用というかショート版としての作品で、ほぼ「ボツ」としての扱いでいました。しかし、色々と作曲の技術的な要素を入れて遊んでみた曲だったので、せっかくだから歌詞をつけてみようと考えました。

そして、その歌詞の当初のイメージは「男女のラブソング」でした。が、ここでふと余計な考えが頭をよぎります。

『そもそもラブソング(恋愛)って、男女だけのものか?』と。

その考えが出てきた経緯は、別記事(込み入った話になるので、鍵代わりに有料で。すみません)で解説していきますが、結果的には『常識的な作品を作ってしまったら、個性的な作品とは言いにくくなってしまうし、だったら、逆に無個性な曲にしたい』と考えたわけです。

そういった考えから、まずは『性別を決めるような呼称は避けよう』と決めました。そうして作詞してみると、さらに余計なことを思いつきました。『これ、もうラブソングである必要ないじゃない』と。

そうして生まれたテーマが、『「ふたり」という強い関係性』だったのです。

【「ふたり」という関係性とサブテーマについて】

こういった経緯から、かなりあいまいなテーマにしていますが、模範解答とは言いませんが、「ふたりの関係」の解釈の例としていくつか挙げておきます。

→「(男女に限らない)恋人」「親友」「腐れ縁」「きょうだい・家族」などなど……

さすがにそれだけではテーマが弱すぎるので、サブテーマを設けることにしました。それが、『雨降れば』でいう「雨」でした。

そうして、サブテーマを通して、メインテーマである『ふたりの関係性』を考えて貰おう、と考えたのが、大まかないきさつです。

【完成した後、色々振り返ってみて】

実際、完成させてみて、『これくらいなら作詞も続けられそうだな』と思いました。

また、あえて無個性な方向に走ったのは、『個性を出しすぎると、フルとしてしっかり世界観を出さないといけない(そのための技術が足りない)』という考えと、『個性を出したとしても、個性に溢れているニコニコ動画で生き残るのは難しい』という推測からでした。

そして、1番のみという構成にし、派生作品を促すような作風(に出来ているか分かりませんが)にしたのは、ニコニコ動画を見始めた当初(RCの頃)の「派生作品が作られていく」という流れに憧れていた、というのもあります。もちろん、そのためには1番だけとはいえど、それだけでもある程度完成されたものでなければならない、とも考えながら作っています。

まあ、こういう軽いコンセプトのみだったので、イラストもつけず(背景画像のみ)、動画も最低限の編集で済ませられたので、動画完成まで約2日で済んでいます。

もちろん、メインである曲(オケ)やボカロの調声においては、技術を追求していきたいと考えています。

【まとめ】

・他人に迷惑をかけたり、傷つける内容でなければ、BLでもGLでも一向に構いません。替え歌も一向に構いません。

・サブテーマを通して、メインテーマである『ふたりの関係性』を考えられるようにしたい、といういきさつがありました。

・(追加)親記事に書いたとおり、派生作品作成の際はコンテンツツリー等への登録を行ってください。

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