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生きてる人と重なる

23歳くらいの頃に、17歳から始まった家出に終止符をうった。

その頃、理解出来ないよく分からない現象が起きた。

父が仕事を終え家に帰ってくると、
私は悲しみに飲まれて、涙が勝手に溢れ出すという物だった。

何が起こっているのか分からなかったし、
親の前で泣きたくなかったので、2階の自分の部屋へ逃げてやり過ごしていた。

1人になると、さっきの悲しみは消えた。
その悲しみが自分の物ではなく、父の物である事が分かる。


後日、父親が私に話しかけてきた。
涙を堪える事が出来ずに父の前で泣いてしまった。

父は、私の泣いている姿を見たくない様子。
『なんで泣くの』と責める様に言った。

何か話したい事があったようだけど、
『おまえが泣くから』と、話しは中断してしまった。


「いや泣いてるのはお前の心だよ!」なんて言えたら楽だったのかもしれない。

でも、父親にフランクに話しをしたのは、幼少期以来していないし、私自身、自分の身に何が起こっているのかも分かっていなかったから、誰かにこの事を言う事も出来ずにいた。
元々繊細で人の気持ちに敏感なとこがあって、そしてそんな自分が嫌だった。



父親の感覚や思考?が手に取る様に分かった。


父という人は、優しくとても弱い。
不器用で小心者。
思い切って私たち家族や、誰かに話しかけてみても、うまくいかない。

傷付けてしまうくらいなら、いっそのこと話さない方が良いという結論に至っている様子だ。
でもその心は、寂しさでいっぱいだ。






次にそれが起きたのは、バイトに新しく入ってきた新人の子にだった。

まるで私が彼女になった様な感覚だ。

字を書くと、彼女が書いたのか私が書いたのか分からないくらい似ている。
(彼女にも見せて2人ではしゃいだ)

いたこさんや、チャネラーさんなど、目には見えない物と繋がる人はいるけれど、
私のように、生きている目の前の人間と重なってしまうという人を見た事も聞いた事もなく、本当に自分に何が起こっているのか理解が出来なかった。
しかもそれ等に法則はなく、いつどのタイミングで誰に起こるのかが全く分からなかった。

新人のその子と重なると、思考がネガティブな様で波動が低くとても頭が重かった。

私はネガティブな事を考えていると頭痛がして具合が悪くなるたちなので、意図的にその事を考えるのを辞めたりするんだけど、人の頭を変える事は出来ない。

2.3日、本人に話すかどうか迷いながら、自分の体に入った彼女を私の視点から見た。
その時思った事や降りて来た事を紙に書いて彼女に渡した。

彼女は、ネガティブな思考を駄目な事だと自分にバツをつけているのが分かった。
だから、まずは、どんな自分もジャッチする事なく、自分から出て来た思いや感情は、全てOKなんだよ、という事。

かなり前の事で、もう忘れてしまったけれど、3つのアドバイスを彼女に渡すと『なんで分かるのー!?』ととっても喜んでくれた。

自分の身に起こってる事や、彼女にそれ等を伝える行動に自信を持てずにいたけれど、
彼女が喜んでくれて、私が紙に書いた事を読んで自己ブロックが外れ、思考や波動が軽くなった事が分かった。

正直、何日も重なってしまうので、疲れてしまうし、日常生活が大変だ…と思ったのが本音。
入った人が抜けていくまでの回復にも時間がかかった。








私は、この能力?をもっと試したい気持ちになっていた。でも、いつ誰に、どのタイミングで起こるのか分からない。だから、自信もなかったのだけれど、

「四柱推命+質問があったら答えますよ!」みたいな物をやってみる事にした。
この時は、5人占って2人繋がった。

1人目は、20代の男の子で同じコミュニティの子だったが、申し込みしてくるだろうなという事が初めから分かっていた様な感覚がある。

鑑定書を作って画像を送り、通話で解説や悩み事を聞く形だったのだけど、
申し込みをする前から彼に何を聞かれるか?そして、絶対それに答えられる自信があった。
もしかしたら、既に繋がっていたのかもしれない。

「最後に何か聞きたい事とかないの?ずっと考えちゃう事とか、人にこうして欲しいとか」と聞くと案の定これを言うだろうなと予想していた事を彼は言った。


『人に認められたい。人に評価されたい。』と彼は答えた。私はすぐさま「自分が自分を認めていないだけ。自分が自分を評価していないだけ。」と用意していた言葉を伝えた。

彼は私と話せて良かったと満足してくれたけれど、思考癖というのはすぐには変わらない様だった。



そしてもう1人重なったのは、前職で隣の部署だった20代の女の子だ。

彼女は、自分が幸せになる事を自分に許していない様だった。周りの目を気にして、幸せを満喫する事をしない様にしているような?
私悩んでます!というモヤモヤを出して周りから責められないようにしている様な感じだった。

彼女には、「モヤモヤするのが趣味なんだね。(嫌味な言い方w)」と伝えると自分では気付いていない様だった。

「波動がモヤモヤしてると、モヤモヤが寄ってくるし、今幸せなんだったらその幸せなままの自分でいたら、もっと幸せが寄ってくるんじゃない?」と伝えた。
やっぱり彼女はなんだかよく分かっていない様子ではあったけれど、『なんかよく分かんないけどスッキリした!』と言っていて、また後日会った時にはモヤモヤはすっかり消えていた。

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