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数のない愚者



愚者と呼ばれる数字を持たないあなた。彼は愚か者なのか死んだ者なのか?狂気に満ちた乞食なのか天才なのか?狂人も天才も紙一重。数字を持つことを許されなかった彼は何者でもない。だからこそ彼は何者にもなれるのである。トランプカードにもそんなカードがあったような気がする。

彼の視線の先には何があるのか?見果てぬ高くて遠い未来を夢見ているように見える。エデンの園かはたまた宇宙か?夢見る希望に対して、実際にアクションを起こし、そこに進もうとしている姿を愚か者と見るか天の才を持つ者であるかを決めるのは彼以外の誰でもない。

犬はとことん飼い主に対して忠実である。犬はその人にとっての宝のありかを教えてくれる。そんな昔話があったような気がする。彼は1人ではないのだ。このカードが出たとき、ひたむきにそしてまるで愚か者のように夢に向かいなさいとカードは告げている。壮大な夢を叶えるには誰もが愚かな者にならないと成し遂げられないのだ。

タロットカードの中でも特別な存在だ。大きなエネルギーを彼は持っている。赤い杖はエネルギーの象徴だ。その杖の使い方をマスターした師匠を探しているのかもしれない。

スプーンのような道具を肩に掛けており、袋を引っかけている。中身はよく見えないが、なぜか黄金に輝いているようにも見える、、

あなたを邪魔する物は何もない。あるとすればそれはあなた自身の心である。全ての人の心の奥には愚者の才能が眠っている。しかし、年齢を重ね、経験を重ねるごとにその思いは抑圧されてしまう。

お宝を探しに行く夢見る少年かもしれないし、鬼退治に行くお供を連れた桃太郎かもしれないし、お遍路巡りをしている人にも見える。あなた自身がタロットセッションでこのカードを見た時に、どのように感じるかが大切である。カードは心の鏡として働くのだから。

いずれにしよ、動きだす必要があることは間違いない。本当に望んでいた物は、実はスタート地点にあったという物語は世界中にある。しかし、大切なことは旅をしてチャレンジをするというそのプロセスである。

稽古とは一より習い十を知り 十よりかえるもとのその一 というコトバは数を持たない愚者だからこそ成し遂げられるのである。(このコトバには生命の木のカバラ思想が見て透ける、、)


愚者のパワーに感謝しよう!そして旅を始めよう!エリクシールをめぐる大冒険が待っている!




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