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『ドラゴンへの道』感想 ~アクションたっぷり!~ (WBLC 2023 鑑賞二本目。ネタバレあり)

※格闘技、喧嘩、未経験者が書いております。


オープニング~序盤

『ドラゴンへの道』 と言えば、ローマのコロッセオでの対決。

ブルース・リーが背中を丸めて、肩甲骨が羽みたいになった場面を覚えている。


オープニングの、紙を使ったアニメーションが新鮮。

海(もしくは川)をオールで進む舟と、大きな龍(ドラゴン)が出てくる。

音楽の中で繰り返される、
「ウーッ!、、、、ウーッ!、、、、」
という男性の声は、
オールを漕ぐ人たちの掛け声なのかな?

力がわいてくる声で、耳に残る。


ローマの空港で、ヨーロッパのご婦人にガン見されて困っているブルース・リー。

お腹が空いてレストランに入るも、
イタリア語がわからないためにスープ5皿を頼んでしまい、
意地になって飲み干してお腹タプタプになるブルース・リー。

今回はコミカルな役どころのようだ。
シリアスな役よりも、こっちの方が好き。


レストランを出て、迎えに来た女性と合流。

ノラ・ミャオだ!!
前回(『ドラゴン怒りの鉄拳』)は内巻きボブで可愛らしかったけど、
今回はロングパーマで美しい!!

前回はブルース・リーの婚約者で、健気な女性の役だったが、
今回は中華レストランを経営する“デキル女”で、勝ち気なところがあるようだ。

ブルース・リーのことを、
頼りなさそう…、
と思っている様子。

1人の男として見ていないからだろうか、
ブルース・リーを自分の家に案内し、ここで寝泊まりするように言う。

ロマンスの予感だね~。


ノラ・ミャオにローマを案内してもらうブルース・リー。

物語には直接関係ないシーンだが、異国情緒を楽しめてよかった。

ローマ案内の途中、ブルース・リーが美女(娼婦?)の家に連れて行かれて…というシーンは、
ソフトなお色気で安心した。

ノラ・ミャオにすっかり呆れられたブルース・リー。

お馴染みの面々

ノラ・ミャオが経営する中華レストランの従業員たち。
『怒りの鉄拳』に出ていた役者さんが多い。

・まとめ役でお調子者:リー・クン
・若くてハンサム:トニー・リュウ
・『怒りの鉄拳』では目立たなかったが、今回はみんなに空手を教える:ユニコーン・チャン
(ユニコーン・チャンは、ブルース・リーの幼馴染みで親友だったそうだ。)


さらに、中華レストランの土地を売れと迫るマフィアの手先が、
『怒りの鉄拳』にも出ていたあの役者さん(ウェイ・ピンアオ)!

登場した時、ちょっと嬉しかった。

強いものに媚びて、弱いものをいじめるスタイルは相変わらず。
今回はキャラクターにオネエっぽさを足してきた。
衣装も華やか。

vs チンピラ

中華レストランに嫌がらせに来るチンピラたちとの闘いが面白い。

相手はヨーロッパ人なので、空手やカンフーの組み手ではなく、喧嘩アクションという感じ。

最初は素手だが、早々にナイフや鉄パイプに切り替える相手に対して、ブルース・リーはヌンチャクで応戦。
2本使いのシーンもある。

ヌンチャクって、当たったらめちゃくちゃ痛そう。

チンピラのボス(ポッチャリ体型)がヌンチャクに挑戦するも、自分に当てていたのは笑えた。

このボス、他にもコミカルな動きでいい味出してる。


ブルース・リーは、ノラ・ミャオにも従業員のみんなにも頼りないと思われていたが、
チンピラを叩きのめしたことで見直される。

その周囲の変わりようが面白かった。

vs 拳銃

相手がマフィアなので、拳銃の攻撃もある。

その対処が、
木を削り出して作ったダーツ。
銃を持った相手の手元に投げてぶっ刺す。

ブルース・リーが「シュッ」と投げ、
相手が「ウッ」と言って手を押さえ、銃を落とす。

こんな忍者みたいなこともやっていたのか!
ファンタジーだけど、カッコいいのでアリ。

vs 空手の達人

マフィアに雇われた、日本人の空手家とアメリカ人の空手家の折り合いが悪いとか、
アメリカ人空手家が、チャック・ノリスが現れた途端、「師匠!」と駆け寄って深々とお辞儀するとか、
小ネタが面白い。

このアメリカ人空手家は、『燃えよドラゴン』で妹の敵として成敗される、オハラ役の人だ。

いろいろ繋がるなぁ。


悪の手先に誘きだされ、郊外で空手家たちと闘うブルース・リー。

見ごたえあり。

vs チャック・ノリス

悪の手先の後を追ってコロッセオへ。
遠くにチャック・ノリスの姿が見え、挑発してきたので、倒しに向かう。

この時、ブルース・リーを小馬鹿にする悪の手先のキンキン声がコロッセオに響き渡り、イライラする。


ようやくチャック・ノリスを見付け、いよいよ対決が始まる!

と思いきや、お互いに準備運動をしだす。
試合か?

ここで、例の肩甲骨モリモリッ、が出てくる。


準備運動が終わって、試合、いや対決が始まる。

なぜか時々、子猫の映像が入る。
とても可愛いのでちょっと気が散る。(笑)


優勢、劣勢、入れ替わる、互角の勝負。

後半、劣勢だったチャック・ノリスが、ブルース・リーの真似をして、ピョンピョン跳び始めたのが面白かった。


ブルース・リーに腕と足を折られるチャック・ノリス。
それでも何とか立ち上がろうとする。

腕は曲がってしまって動かず、とても痛々しい。
これ演技でやるのすごいなぁ。

辛そうな表情。
もうやめておけばいいのに。
ブルース・リーもチャック・ノリスにそう伝える。

しかし諦めずに襲いかかったチャック・ノリスは、ブルース・リーにとどめを刺される。


チャック・ノリスの亡骸に、胴着をかけてあげるブルース・リー。

2人の対決シーンは思ったよりも短く感じたが、人気の高い理由がよくわかった。

ラスト

中華レストランを切り盛りしていたおじさんが、実はマフィア側だったのには驚いた。
その設定、いるかなぁ?

チンピラたちと揉め事をおこすな、
我慢しろ、
と言い続けていたのは、マフィア側の人間だったからなんだね。

この役者さんも見覚えがあると思ったら、『怒りの鉄拳』で日本人スパイを演じていた人だった(ウォン・チュンスン)。
裏切り者と言えば…って感じの役者さんなのかな?


ノラ・ミャオとの仲はあまり進展しなかったな~。

残念なような、このくらいがいいような。

最後に

単純なお話で、コメディ要素が強く、面白かった。

ヨーロッパが舞台だと、やはり華やかだ。

アクションもバリエーション豊かで、スピード感があり、楽しかった。


次は『ドラゴン危機一発』。

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