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『死亡遊戯』感想 ~エンディングがいい~(WBLC 2023 鑑賞四本目。ネタバレあり)

※格闘技、喧嘩、未経験者が書いているため、アクションへの言及がほぼありません。


漂う違和感

ヒロインや友人の新聞記者、悪役のじいさんとその手下など、
いい俳優さんが揃っている様子で、脇役の存在感がすごい。

一方、ブルース・リーが演じるはずだった主人公は「替玉」で補っているため、残念ながら存在感が薄い。

両者の差が気になった。

本人の出演は短時間

終わりの方に出てくる、本人による格闘シーンを楽しみに観ていたのだが、
ようやく始まったと思ったら、案外アッサリ終わってしまった。

不完全燃焼。

トラックスーツ

ブルース・リーと言えば、黄色のトラックスーツ。

が、今回スクリーンで観て、あまり好みでないことに気づいた。

なぜなら、ブルース・リーの筋肉を見られないから。(笑)

ただ、この頃は体が締まりすぎかもしれない。

この衣装だとすごく痩せて見えて、ちょっと心配になる。

翌年に亡くなったことが頭に浮かび、
こんなに体をしぼらなければもっと生きられたんじゃないか?、
などと、余計なことを考えてしまった。

ボブ・ウォール

『ドラゴンへの道』では主人公を始末するために雇われた空手家役、
『燃えよドラゴン』では主人公の妹の敵役だった、ボブ・ウォール。

『道』でブルース・リーに叩きのめされ、
『燃えよ』ではさらに激しく成敗される。


本作でも敵側の部下として出演。

ブルース・リーの替玉に、ロッカールームでボコボコにされる。


卑怯な手を使ったり、女性に手を出したり、ろくでもない印象が強いが、
こてんぱんにやられてばかりで、少し気の毒になる。

背が高くて手足も長く、やられっぷりが派手なので、悪役として人気があるのかな?

顔立ちも整っていて、見た目もいい。
特にオハラ役の時がいいと思う。

エンディング

本作はオープニングとエンディングがいい。

オープニングは曲も映像もカッコいい。

エンディングに流れるのは、ヒロインが劇中で歌っていた曲。

曲に合わせて、ブルース・リー主演作の名場面が映し出される。

図らずもこれまでWBLC 2023で観てきた作品を振り返る形となり、曲調と相まって、感慨深い。

祭りが終わるなぁ…。


ラスト。

『ドラゴン危機一発』の一場面。
主人公が川のほとりに座り、これからのことを思案しながら、目線を空に向けるシーンが映し出される。

真ん中が丸くくり抜かれたアニメーション(?)が映像に重ねられ、
ブルース・リーの顔だけが強調される。

曲が終わっても、空を見上げるブルース・リーの映像はしばらく続き、
ブルース・リーは今、天国か…、
ブルース・リーが生きていたらな…、
そんなふうに思っているうちに映画は終わった。

WBLC 2023の最後に『死亡遊戯』を観て正解だったな。

余韻に浸りながら劇場を後にした。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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