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元モデル、いまさら整形する

 私は結構自分が顔が好きだ。でもこの前、目頭切開の手術を受けた。「整形」である。

 自然体であることが最高だと考える「べき」という呪いにかかっていた。ずっと自分で自分に変化を与えることに、強い罪悪感を感じていた。純朴でいることが正義だと、自分が変わることは悪いことだと本気で思っていた。私はもともと、リンネルで無印良品なモデルにならねば!と思いつめていたこともあり、ナチュラル過激派なのだ。自然体でいるために自由でいられなくなる。このスタンスは一見かっこよさげだが、とっても不健康で生きづらくてダサい。

 パパ活でも整形でもYouTuberでも、幸せになれるなら何でも好きにやればいい。恥ずかしいとかダサいとかずるいとか、それは人が責めることじゃなくて、羨ましいなら自分もやってみてリスクも負ってみたらいい。少なくとも、私はいつでも自分はやってみる側にいたい!(だからミスiDに出ました)って放言する自分と、変化を悪と立ち止まっている自分にすごく矛盾を感じていた。めちゃくちゃダサい。

 私はいつも無意識のストッパーとともにあって、その存在に1つずつ気づいて、1つずつ苦しんでいくようにできている。自然体至上主義との戦いは、3ミリの目頭切開で寝首を搔くことにした。

 たかだか1時間寝ている間に数ミリちょきんとされて、アフター写真を撮って、ロキソニンを持たされて、「お疲れ様でした」とエレベーターが開いた。きっと他人には言わないとわからないくらいの変化なんだけど、noteにはいつも言わなくていいことを言ってしまうから、心と傷口の変化をすべて記録していきたい。

シュークリームはいつでも私に優しいので、おいしいシュークリームを買うお金にします。あなたもきっとシュークリームを買った方が幸せになれます。