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【限定無料】カンポンさんの説法~病める人を訪れる時:患者のプロからお願いするの5つのこと~


(100円で設定していますが無料で最後まで読めます)

4月23日。

今日は気づきの瞑想によって
苦しみを超えていかれた全身麻痺の障害者
カンポンさんの一周忌です。

特別に3日間の期間限定で
彼の生前の説法を無料でお届けします。

カンポンさんのことは
このnoteの別マガジン

障害の苦しみ超えちゃったカンポンさんの今日もバッサリ!

カンポンさんのモーニング説法〜一日一夜のいのち〜

でもお届けしています。

今日のお話は
全身麻痺に加え、がんとなって
余命短いと宣告されて後にお話しされた
「一日一夜のいのち」シリーズから
まだ訳していなかった説法をお届けします。

カンポンさんは24歳の時に事故に遭われて
障害のある身になり、60歳で亡くなられるまでの
36年間、いわばずっと「患者さん」という立場として
生きてこられました。

そんなご自身のことを
ユーモアを込めて
「私は患者のプロだよ!」とおっしゃいます。

その患者のプロから
病める人を訪れる時のアドバイスをいただきました。

病める人とのひと時を
幸せなときとするにはどうしたらいいのか?

大切なメッセージです。

「月刊:浦崎雅代のタイの空(Faa)に見守られて」
継続マガジン、月額500円でお届けしています。

 毎朝説法をアップしていますので、
もしよかったらご購読よろしくお願いします!


。。。。。。。。。。。

一日一夜のいのち

 今日は、「患者が感じていること」
 についてお話ししたいと思います。

 みなさま、病める人を訪れる機会があると思います。

 私が患者で、みなさんがお見舞いに行かれる方

 そういうシチュエーションだとして、考えてみてください。

 お見舞いに行かれる時に大切な5つのこと。
 
 それをお伝えできたらと思います。

まず1つめ。

それは「情報をよく調べておく」ということです。

 これからお見舞いに行く人が、どんな病気なのか。
 今どういう状態なのか。
 その人は何が好きで、何が嫌いなのか。
 普段どういう性格なのか、などの情報です。
 それをあらかじめよく調べておくことが大切です。

そして2つめ。

 病める人と出会う時です。
 訪れる人は、穏やかで爽やかな笑顔であうようにしましょう。

 不安を抱えたような顔、
 心配そうな顔で出会わないことです。
 訪れる人がそんな顔でいると
 病める人まで苦しんでしまいますよ。

 訪れる人が優しい笑顔でいてくれるのを見るだけで
 心がホッと癒されることがあるものです。

3つめ。話すときです。

 これは適切な質問をする、ということです。
 例えば、よく聞かないでいい質問を何度もされることがあります。
 今、どんな症状なの? どこが悪いの?
 ご飯は食べられている?など
 何度も尋ねられると、患者さんは窮屈な思いになります。

 そんな質問は、もうお医者さんや看護師さんに
 すでに何度もされていますからね。

 お医者さんは患者さんの体の状態を知ることがお役目です。
 ですから「患者として」質問をするのは当然のこと。

 でもあなたは、その患者さんのお医者さんではありません。
 「人として」話しをしに来たのです。
 
 ですから、お医者さんがする質問を
 あなたが知る必要はないのですね。
 
 病気であろうがなかろうが、その人とできるお話しを
 心がけると良いでしょう。

 患者さんは、病気になったからといって
 病気のことだけを話したがるわけではありません。

 病気から話題を変えることで
 患者さんの気持ちも
 明るく変わっていく可能性があります。


そして4つめ、です。

 それは、患者さんのためになるだけではなく
 お見舞いに行く人にも有益で、役にも立つような姿勢をとることです。

 具体的には、患者さんの変化を見て、
 自分の学びとするということです。

 自分もいずれこうして病んでいくのだな、と
 他人事ではなく、自分自身をちゃんと観ていく機会とします。

 目の前にいるその人は
 自分の姿を気づかせてくれる存在なんだなと
 学んでいく姿勢です。
 
 気づきを高めて、
 共に学ぶという姿勢でいることが重要です。

5つめは、長居をしないということです。

 患者さんは、休む必要があります。
 用もないのに、ずっと傍にいようとしたり
 看護・介護してくれる方がいるのに
 自分が見守ろうとしたりしないことです。

 話をする時間が適度に経ったならば
 長居をせずに家に帰りましょう。

この5つです。
 
私は患者という存在を長い期間体験している
いわば「患者のプロ」ですから(笑)
この視点で感じていることをお話しさせてもらいました。

もし皆さまが、病める人を訪れる時
お互いに心を苦しめることなく
有意義な時間を過ごすことができたらいいですね。

心の行ない。
言葉の行ない。
身の行ない。

お互いに幸せになるお見舞いとなるように
お互いに学びになるように
患者さんを訪ねていくことが大切です。

それともう一つ。

よく質問されることがあったのを
今思い出しましたので、付け加えます。

もし患者さんが重病で
意識がなかったり、
昏睡状態になっていたら、どうしたらいいですか?

という質問があります。

そんな時にお見舞いにいく人ができることは
何なのでしょうか、と。

できることの一つは
優しく手や足に触れることです。
 
その方の苦しみが
少なくなりますようにと願いながら
触れることができるでしょう。

患者さんは感じていますよ。
たとえ体は苦しみを感じていても、
心が苦しまないことがあり得るのです。

ですから
たとえ意識がなかったとしても
私たちができることはまだあるのです。

病める人を訪れる機会を
共に法を学ぶ機会とすることができるのです。

。。。。。。。。。

浦崎感想

病める人をお見舞いして
元気づけてあげたい!

そうした機会は
誰しもあるかと思います。

でも、その時に同時に
どういう振る舞いをしたらいいのかと
訪れる方が悩んでしまうことって
ありませんか?

私も何度も体験しました。

どういう顔で会えばいいんだろう?
どういう話をしたらいいんだろう?
いかない方が、その人のためなんじゃないか?

などなど
いろいろと気を使ってしまうものです。

相手のことを深刻に思うがあまり
お見舞いに行く方が
重く苦しいオーラをまとって
病室や家を訪れてしまうことがあります。

「この人は病気だ」
ということに取り巻かれてしまい

「この人は友人だ」
ということを忘れてしまうのでしょうね。

36年間、お見舞いされ続けるという
体験を持ったカンポンさんからのメッセージ。

かなり説得力があります。

カンポンさんにはお姉さん、
弟さん、妹さんがいます。

私はカンポンさんが亡くなられた後
ご兄弟にインタビューをしました。

その時に印象に残っている話があります。

弟さんは体が丈夫で
カンポンさんが移動される時
抱っこして介護されていた時期もありましたが
その弟さんの方が病で倒れて
半身不随になってしまいました。

その時、すぐに駆けつけた
カンポンさん。

弟さんの腕をゆっくりとさすり
「僕の力をあげるよ」
と優しく触れてあげたのだそうです。

その時のことを思い出し
弟さんは涙を浮かべながら
お話ししてくださいました。

きっと、カンポンさんは
弟さんの苦しみを痛いほど
感じられていたのでしょう。

身近な家族が病に倒れた。

その苦しみを取り除いてあげたいという
カンポンさんの慈しみの気持ちが
伝わってくるお話でした。

病める人を訪れる。

その時を
互いの良き学びの時間とする。

それをまさに実践されていたことを
ご兄弟のお話から学ばせていただきました。

カンポンさんがシェアしてくださった
5つのヒント(➕α)。

とても重要な姿勢ですね。

一周忌の今日、また
改めて感謝の祈りをさせていただきながら
私自身の人生の中でもまた
生かしていきたいと思っています。

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