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【無料記事】スティサート師の説法~幸せや静けさを外側に求めない(1)自分自身が幸せであるならその幸せは、周りに伝わっていく


タイ仏教、特に
東北タイにある森の寺
スカトー寺に縁あるお坊さまたちの説法を
翻訳して毎日お届けしています。

久しぶりに登場いただくのは
スカトー寺副住職、ウィリヤダンマアシュラムで修行を
続けておられるスティサート・パンヤーパティポー師です。

毎月1回バンコクにて瞑想会をされているのですが
コロナの影響で、今回は完全オンラインで配信された
瞑想会の説法&質疑応答部分を訳します。

テーマは

「幸せや静けさを外側に求めない」

です。


「自分自身が幸せであるなら
 その幸せは、周りに伝わっていく」

  

   今日は、タイでは仏教三大行事の一つ
 マーカブチャー祭りで、明日からは
 パンサー(安居)と呼ばれる3か月間の
 修行期間が始まります。

 今日はタイミングよく、この日に第1回目の
 スタートですので、今日の部分の配信は無料で
 全文読めるようにいたしますね。


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(37:00~41:27)
<2021年7月18日@ウィリヤダンマ・アシュラム>

皆さん、こんにちは。
よろしくお願いします。

新型コロナウィルスに感染し
残念なことに命を落とされた方に対して
深く哀悼の気持ちをお伝えします。

また現在も闘病生活を送っておられる方
ご家族や親族のご友人を失われた方も
いらっしゃるかと思います。

そのような体験をされた方に対して
どれだけご苦労が多いであろうかと拝察いたします。

もちろん身近に新型コロナウィルスに
感染している方がおられなかったとしても
私たちは様々な側面から
その影響を受けているといえるでしょう。

一人の人生としても、
社会・経済の側面からも。

そして人々の心にも大きな影響を
与えているといえるでしょう。

この新型コロナウィルスに関連する情報に
振り回されて考え込んでしまう、ということが
あるわけですね。

もちろん影響の大小の違いは
それぞれにあるでしょう。

しかし、そのような状態に陥っておられる方の
ご苦労をお察しするとともに
応援の気持ちを届けたいとも感じています。

今このコロナ禍に生き、この問題に
直面しているすべての方たち。

共にこの厳しい時期を乗り切れるよう
応援の思いをまずはお伝えしたいと思います。

こうして
タムディールンロートさんの主催によって
毎月瞑想会が開催できることを
とても嬉しく感じております。

今月も私とトゥム師(サンティポン師)は
残念ながらバンコクに行くことができませんが

このようにオンラインで瞑想会が開催できるのは
とてもありがたいことです。

今画面を拝見しておりますが
ZOOMで入ってくださっている方は皆さまのお顔を
画面上で拝見させていただいています。

またZOOMではなく、今この画面が
フェイスブックライブでもアップされておりますので
そこからご覧いただいている方もいらっしゃることでしょう。

たとえ私たちは今、それぞれ別の遠くの場所
家だったり、お寺だったりにいますけれども

こうして今日、約束の時間に集うことができたこと
心から喜ばしく思っています。

ただお経を画面を通して聴いているだけではなく
共に先ほどお経をあげさせていただきました。

これらは善徳を積ませていただいている
ことであります。

自分自身に対する善であると共に
自分の周りにいて下さる方に対しても
善き実践をなされているのです。

もし自分自身が幸せであるなら
その幸せは、自分自身の周りの方にまで
伝わっていくものだからです。

あるいは、自分自身の心が静まっていて
穏やかであれば、そのことが他者にとっての
原因となり条件となりして
他者の心にも影響を与えていくかもしれません。

もちろんそれだけが100%では
ないかもしれませんがね。

これは、まず自分自身が
自分に柱を立てて実践するということです。

どうしたら自分自身の心に
幸せが生じるのだろうか。

私たちが幸せを感じる時、というのは
善きことに触れているときですよね。

善なるもの、徳あるもの。

それらに触れたときに
私たちの心に幸せが生じてきます。

どうしたら自分自身の頃に
静けさが生じるのだろうか。

私たちの心に静けさが生じる時、というのは
自分自身を知ることができた時です。

その時に、自分自身の心は
安定しているからなんです。

外側の物事に、一喜一憂したり
振り回されることがないのです。

今日は皆さま、この機会を通して
法をお聞きになり
各々での修行を実践してまいりましょう。

今日だけでなく、これからも
続けてまいりいましょう。

穏やかさが増していき
苦しみが減っていきますように。

私はこう信じています。

今日ここに集ってくださった皆様は
この点を求めておられるということを。

私がここで申し上げたいことは
求めておられる幸せ、穏やかさ
苦しみが減ること、というものを
自分の外側に求めることをしない、ということです。

もし、私たちがそれらを
自分の外側に求めたとしたら
これだ!と思ったとしても

常に変化するものでありますし、
不確かなものであるからです。

                  (続く)


。。。。。。。。。。。
浦崎感想

    

   ウィリヤダンマ・アシュラムから配信された
 このオンラインでの瞑想会。

 読経・説法・各自の瞑想実践・最後に質疑

 いつも月1回、タムディールンロート
 という団体が主催しているもので、同じプログラムを
 約2時間半のオンラインでお届けしました。

 私はこの時、裏方さんで
 配信をお手伝いさせていただきました。

 ZOOMを使った完全オンラインの
 瞑想会は初めてでしたが、多くの方が
 一緒に参加してくださいました。

 コロナの影響が大きくなってきて
 タイの方々の不安も大きくなってきているこの時期
 
 やはり心を整え、自分自身を知り感じる時間を
 積極的に作っていくということは
 本当に大切なことだと改めて思いました。

 心に生じる幸せや静けさは
 自然に周りの方へと伝わっていく。。

 今日は私はこの言葉がとても
 響きました。

 同じ内容のことを伝えるのにも
 やはり伝えている人自身の心が穏やかであるか
 はたまた怒りや欲が見え隠れしてしまっているか

 それによって周りの方への影響も
 大きく変わってくるなあと感じました。

 心の穏やかさや静けさって
 自分が他者に変に伝えようとすると伝わらず
 たとえ自分が伝えようとしなくても
 自ずと心が穏やかであれば
 他者へも伝わるという性質のものなのかも、と思います。

 まず、自らが自分の柱を今ここでしっかりと
 立てていく。

 瞑想実践のポイントは
 まずこの自分ですよ、とこの説法でも
 優しく語りかけてくださっています。

 今日は、アサラハブチャーという
 ブッダの初転法輪によって、サンガ(修行者の集まり)が
 完成したことを祝うお祭りがあります。

 アシュラムからの生配信で、ともに瞑想実践をする
 オンライン気づきのサーラーもあります。

 以下に詳細がありますので
 もしよかったら今夜、タイのお坊さまたちと一緒に
 大切な時間を共にいたしましょう。


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