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パイサーン師タンマヤートラでの説法~大地は暑くても、心は熱くない~


今年12月1日~8日まで

東北タイのチャイヤプーム県内で行われた

タンマヤートラ(法の巡礼)で

パイサーン師がお話しされた説法が

ネットにアップされましたので

少しずつ翻訳していきます。

今日も、昨日に続き

出発前日の夕べにお話しされた説法からの抜粋です。

今日のテーマは

「大地は暑くても、心は熱くない」

このキーワードを抜き出しました。

私も歩きながら

何度もこの言葉を思い出して

心を今ここに取り戻していきました。

出発前の参加者皆さんの心に寄り添いながら

歩みへと励まされるパイサーン師。

さて、どういう意味なのでしょうか?

。。。。。。。。。。
(2017年11月30日 夕べの読経後の説法より抜粋)

旅の途中というのは

自分が自分の友だちになる最も良きチャンスです。


その意味するところは何でしょうか?


旅では様々な困難が待ち受けています。

その困難さを解決するのに

私自身の持っている能力を発揮する必要があるのです。


これからの8日間で出会う困難さ。

多くの人々が「初めで出会うこと」ばかりの体験となることでしょう。


この人生において体験したことのない「初めて出会うこと」


食卓のない場所で、ご飯を食べること。

1日で20キロもの距離を歩くこと。

日中の暑い中を、長い時間歩くこと。


それだけでは、ありません。

電気のない場所で、テントで寝ること。

不便な場所で、トイレやお風呂を済ませること。


こんなトイレは見たことない!と思うような場所で

用を足すこともあるでしょう。


しかし、このタンマヤートラの中で

初めて遭遇することになりますよ。

こうした不便さに初めて出会うこと。


それらに逃げずに向き合うとき

私たちは

自分がこれまでは受け止められないと思っていた困難さに

しっかりと出会い、乗り越えることができるのです。


できないと思っていたことが、できた!

これまで、多くの人が

こうした喜びを持ってタンマヤートラを終えられました。


参加する前には

「本当にやり遂げることができるのだろうか?」

と不安になっている人も多いです。


約100キロという長い距離

暑さの中を歩けるだろうか、と不安の思考が渦巻きます。


しかし実際に歩いてみて、8日後には

自分に自信がついてくるのを感じるものと思います。


それはただ辛抱強さ、というものだけではありません。

暑さ・寒さ・疲れ、、、そうした体の苦しみはあっても

心に苦しみが生じない。。

心が動揺してこない。。

そんな体験を味わうようになることでしょう。


「体は疲れていても、心は疲れない」


以前のタンマヤートラのテーマに

「大地は暑くても、心は熱くない」

というものがありましたけれども


私たちはどんなに外側が熱くなっても

心が熱くならず

涼しく穏やかであることが実践できるのです。

                (続く)

。。。。。。。。。。。。

浦崎感想

パイサーン師の説法は、朝夕と約30分ほど。

その時、その時の参加者の心を感じられながらのお話なので

とても心洗われる

そして勇気づけられるものばかりでした。


「大地は暑くても、心は熱くない」

あるいは

「体は疲れていても、心は疲れない」


こうした、体と心をしっかりと見分けて

心が不安や後悔の思考に取り巻かれないように

心を丁寧にケアしながら歩く。。

その大切さを何度も何度も説かれていました。


出発前のお話は、師の体験をもとに

これから出会う困難さ、不便さに対して

心を開いて受け止める大切さを伝えてくださっていました。

誰しも「初めて出会うもの」には不安が生じてきますよね。


私も今回は3歳児を連れての家族で初めての参加。

本当に8日間やり遂げられるだろうか、という思いが

よぎることがありました。

しかし、参加前日にはもう、何人か4、5歳のお子さんも

元気に大人の周りをうろちょろしていました。

彼らもまたかつて、親に抱っこされながら

周りの大人たちに励まされながら

参加していたことを知り、

私自身も「よし挑戦しよう!」という穏やかな気持ちで

歩き始めました。


明日もまたこのパイサーン師の話の

続きをお伝えしますね。

どうぞ、お楽しみに!


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