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パイサーン師タンマヤートラでの説法~決して時代遅れにはならないもの、それは?~


今年12月1日~8日まで

東北タイのチャイヤプーム県内で行われた

タンマヤートラ(法の巡礼)で

パイサーン師がお話しされた説法が

ネットにアップされましたので

少しずつ翻訳していきます。

今日は2日目の夕べの説法から

抜粋してお届けします。

今日のテーマは

「決して時代遅れにはならないもの、それは?」

としました。

実際に2日目に歩いた道についての

お話からスタートです。

パイサーン師の目にうつる道の風景。

そこから何を伝えてくださるのでしょうか?


。。。。。。。。。。
(2017年12月02日 夕べの読経後の説法より抜粋)

今日1日、私たちがたどってきたこの森の道。

この道は、村人が昔よく使っていた道です。


しかし、このタンマヤートラのコースとしては

初めて歩いた道なのです。


過去18回の中で、

この道をコースとして初めて歩きました。

それは私も同じです。


今日は森の中で、皆さん静かに座って瞑想を行いました。

18回の中でもこのような時間を持ったのは2回目です。


第14回目の時に、森の中で宿泊し

その朝から昼まで

皆で静かな瞑想の時間を持ちましたが、

その時以来の静かな時間でした。


今日、300名以上の命とともに

森の命をこの身で感じることができました。


それぞれが、他者とおしゃべりするのではなく

自分自身とともにいる時間。


そして森の命とともにいる時間でした。


今、私たちは田んぼの稲刈りが終わった後の地に

座っていますけれども、

このような地で一晩を過ごすのも、昨年が初めてで

今年は2回目になります。


そして明日はワンプラ

(仏日:満月・新月・半月2回の計月4回)の日であり

そうした日にこのような自然の中に身を置けることは

とても意義のあることだと思っています。


私自身、今回昨日から今日までの道を歩いてみて

変化を感じることが多々ありました。


特に今日の午後歩いた道は、

私はタンマヤートラがはじまる前、

およそ20年以上前に歩いたことがあるのですが

その時とは大きく変化していました。


村人や政府の協力もあってでしょう、道がとても

歩きやすくなっているのを感じました。


タンマヤートラが始まった頃は、

道も整備されておらず、

ホコリ舞う道が多かったものですけれど

年々歩きやすくなってきているように感じます。


その他の道も歩いていると、

いろいろと気づくことがありますね。


以前は道のそばのあちこちに

公衆電話がありました。


でも今はもうほとんど見かけませんね。


その頃は携帯電話がありませんでしたが

今はもう携帯電話が急速に普及しています。


また、皆さん、

カセットテープ、覚えていますか?


音を録音したり、音楽を聴いたりするときに

使っていたものですよ。


あれももうほとんど見なくなりました。


コンピュターもそうです。

フロッピー・ディスク。覚えていますか?

今はもう誰も使っていませんね。


映画を見るのもVCDを使っていましたけれど

もう時代遅れになってきていますね。

ビデオテープ、というのもありましたよ。


本当に時代の変化は早いものです。

公衆電話はもうほとんどなくなりました。

CDももうなくなっていくでしょう。

ケータイやインターネットが、四六時中つながる。

このプーレンカの山々もいずれそうなるかもしれません。


今後20年先、おそらく変化はさらに加速するでしょう。

もう誰も「現金」を持たなくなるかもしれません。

車だって、ガソリンではなく電気で走るようになり

自動運転が進んでいき、運転手さえいなくなるかもしれません。


そんな風に、いろいろと技術は進み

変化しているのです。


今年、このタンマヤートラの撮影に初めて

ドローンが使われています。

果たして、18年前に

予想することができたでしょうか?(笑)

ドローンで上空からこのタンマヤートラの歩みを

撮影するだなんて。。

想像できませんでしたね!


新しい!と思っているものは

すぐに時代遅れになってしまう社会に

私たちは生きていますよ。


しかし、私は

決して時代遅れになることのないものがあると

信じています。


それは「森」です。

           (続く)

。。。。。。。。。。。。。。

浦崎感想


この日は、午前中3キロ➕午後3キロの

合計6キロを歩くコースで

距離的には一番短かった日なのですが

まさに森の中を歩くといった感じで

アップダウンも多く

リアルな自然に触れることができた日でした。


自然に生えている竹がいっぱいあったり

食べられる果物がいっぱいなっていたりして

本当に豊かな森の懐に抱かれたような

感じがしていました。


冒頭の写真は、その2日目の様子です。

午後は約2時間ほど

この森の中でそれぞれ静かな時間を持ちました。

手動瞑想をする人もいれば

呼吸を意識したり

細い川の水音に耳を傾けたりする人も。


私自身も五感を開いて

森の空気を味わってきました。

本当に贅沢な時間。


森のエネルギーをひしひしと感じて

パワーがみなぎってくるのを感じました。

決して時代遅れにならないもの、、

それが「森」


パイサーン師がそう語られた真意を

明日はお届けしますね。

お楽しみにどうぞ!

         


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