茶道教授の独り言

裏千家・草月流を学んでいます。もう57年になる・・・ 40年前にローマに住んで居ました…

茶道教授の独り言

裏千家・草月流を学んでいます。もう57年になる・・・ 40年前にローマに住んで居ました。ルネサンス歴史・美術大好き! 俳句・短歌・も勉強中。和漢朗詠集・新古今和歌集が大好き! 色々な分野の若い友人から、刺激を受けています。物わかりの良い老人?

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最近の記事

俳句 遠出

「あっ野菊 ドライブ途中 声あげて」 目の早い私は、茶花を見逃しません。 それらを見つける度に、うれしく気分も高揚します。

    • 今週の稽古場から

      寄付   和歌色紙 菅家 このたびはぬさもとりあえず たむけやま もみじのにしきかみのまにまに 床   茶醒胸古学 東坊城聡長卿 花   藤袴・鷹の羽薄 花入  三島 香合  大宰府天満宮 梅古材 夜も長くなり、大いに学んでもらおうと・・菅原道真公を取り合わせました。 寄付は、百人一首の道真公の歌。 丁度秋に相応しく! 床はチャハ・サマス・フルキヲ・マナブ・ムネ・で、正しく夜長にこそと思われます。筆者は道真公の由緒正しい子孫で、署名にも菅原と書かれています。 お馴染みの

      • 俳句 旅で

        「怪しくも 迷い込んだか 薄原」 どこまでも続く薄。 穂が風に大きく、揺れます。 少し歩くと、迷い込んだ様な 不思議な気分になりました。

        • 新古今和歌集 歌合

          新古今の名歌群より、個人的好みで歌を番えて行きます。 まず記念すべき第一回、一番好きな摂政太政大臣 藤原良経と左衛門督通光を合わせます。 二人とも後鳥羽院に愛された、歌人です。特に良経は新古今に79首入集、西行の94、慈円の91首についで、第三位。何れも名歌ばかり! 通光は17歳で取立てられ、琵琶・武芸と院と行動を共にしています。 「行く末は空もひとつの武蔵野に 草の原より出づる月影」良経 「武蔵野やゆけども秋のはてぞなき いかなる風か末に吹くらむ」通光 どちらの歌も後鳥

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        記事

          韓国映画 ハント

          豪華なスター陣の共演、だと聞いて 観に行きました。 確かにテレビドラマでお馴染みの、 顔触れがうれしい! がしかし、ストーリーは今一でした。 イ・ジョンジュの第一回監督作品とか。 色々詰め込みすぎてね~何度か昔に返るシーンが、不自然で。そこでこちらは、止まってしまうのでした。 友情出演?の人達は、上手いキャスティングだっただけに・・生かしきれない感じでした。 ラストシーンも???で、ダブル主役のチョン・ウソン先生のハンサム振りばかりが、印象に残っただけの作品でした!

          韓国映画 ハント

          俳句 豊作

          「稲雀 軽トラ荷台 一杯に」 荷台に積まれた稲束に、 雀が群れていました。 秋を強く感じた、瞬間でした。

          茶道具の正面

          襖を開けて、水指が持ち出されました。続いて茶碗・薄茶器となり、柄杓・建水が・・・ (はいストップ!やり直しね)注意された人は「狸に触られた」様な、顔をしています。何がいけないのか、分からないのでしょう。 (水屋から道具を持ち出す時、正面を確認すると教えました。建水も見ましたか?釉薬の垂れている所を、正面にしなきゃ~) 本人は反省の顔付きで「すいません、建水は見ませんでした」(建水や蓋置でも、きちんと確認してから持ち出す) 他の社中にも、顔を向け注意しました。水指や茶碗だ

          俳句 琵琶湖

          「対岸に 芦刈の舟 動かざる」 好天の静かな日。 まるで日本画の様な、 風景を見ました。

          いけばな展 良くある・・

          日本橋高島屋で開催された「日本いけばな芸術展」を見学。三期に別れているので、三回参上~ 三回とも同じ光景が!自分の作品の前で、記念撮影している人。 一人なら未だしも、数人で作品の前に立ち邪魔。何度も撮り直しています。 (見学者の迷惑ですよ。考えて行動なさって、下さい)注意したら、凄い顔で睨まれました。 (ただでさえヒドイ顔なのに、そんな表情で見るんじゃねーよ!)心の中で叱りました。 会場内での、順番の番号付けが疑問だらけ・・彼方を見てから、こっちを見てと右往左往しまし

          いけばな展 良くある・・

          俳句 何となく

          「藤の実の 色の侘しさ 夕まぐれ」 藤棚から、焦げ茶色の実が 沢山下がっています。 夕方の薄墨に紛れて、色を 無くしそうです。

          質問

          「今年はいつまで暑いのですが、 中置の点前なさいますか?」真顔で 質問されました。 中置とは、気温が下がって来たので・お客様に火(風炉)を近付ける点前。 確かにこの異常気象では、火が近くなれば暑いかも・・とは思いました。 がアマノジャクの私、そう言われると逆に(はいやりまっせ!復習して下さいな) 本音では、嫌いな点前です。何故なら、柄杓を引くスペースが狭い。 茶入の仕覆を、建水の上部に置くので 危険。釜蓋の滴・湯や水を捨てる飛沫などが、裂地に落ちないかハラハラ。 中置用

          俳句 ドリンク

          「良夜なら 普段と違う 飲み物を」 美しい夜、さてこんな時は 何を飲みましょうか。 日本酒じゃ平凡、ワインでも ないし・・

          子供は宝

          赤ちゃんを抱え、ベビーカーを押して下車する人がいました。 (お手伝いしましょう。先の階段下まで、ベビーカーを運びます)無事に階段下まで、ご一緒できました。 「大川さん、優しいわね」同行の友人が、呟きます。(子供は国の宝。だから皆で助けなきゃ。子連れの外出は、大変でしょう) 時々見かけるのは、中高年男性が助けている姿です。若い男性が、優しさを発揮しているうれしい場面も! 対して女性は、見かけません。 力の問題があるのか?しかし乗り物で、赤ちゃん連れに席を譲るのも男です。女

          今週の短歌

          「胸中に憂い有る日は昼食を 常より高い弁当にする」 モヤモヤが胸から、 離れません。せめて 気分転換! その場で一番高い弁当を 手に取りました。

          俳句 さあ

          「九月尽 空を仰いで 地を見つめ」 いよいよ九月も終わり。 季語の世界では、一足 早く冬となります。 うれしい様な寂しい様な~

          嬉しい客

          秋の彼岸中に、催しがありました。 床  到彼岸 花  吾亦紅・糸薄・萩 花入 竹 舟 香合 櫂形 波蒔絵 こんな取り合わせにしました。 見事な挨拶をなさる方がいらして、感激しました。 「この舟に乗って、彼岸に向かうのでしょうね。彼岸に至れる様に、私達も 努力せねばと思いました」 私はうれしくなり(まあ私なら、泳いでも渡るかも知れません)こう答えて、爆笑を誘いました。 苦心した道具組を理解して下さる方が居ると、力が湧いてまいります。