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ヨハネスの足跡

2024/4/17




カズベキ5日目の朝。
私とアジちゃんは再び昨日立ち寄ったホテル併設のカフェへ。
今回はちゃんとオーダーし、午前の清々しい光を浴びながら談笑。
その後サトミちゃんも合流して3人で寛ぐ。

教会とカフェ。
これがアジちゃんの目当てだったらしい。
サトミちゃんも行きたい所は大体周れたのではないだろうか。
私はというと、いつもの如く場所は何処でも良いので、皆が満足できたならそれで良し。

そして今日は3人で約10Km先にある隣の村、シオニへ徒歩で向かうことに。

手前から
アジちゃん、私、サトミちゃん

まずはカズベキを離れ…という矢先、一頭の野良犬がついてきた。

犬が数メートルついてくるのはよくある事。
と思ったが、そんなものではない。
何故かはわからないが、この犬は私達がスーパーで買い物してる間も外で待ち、再び一緒に歩き出すのだ。
そしてとうとうカズベキの街を抜け、大きな道路上にまでついてきた。

それどころか
私達をリードしてくれているかのようでもある


そのヨハネスと名付けた犬と共に、私達3人は雄大な景色を眺めながらのんびりと歩を進める。

途中の河原で休憩
ヨハネスは日陰で一休み

やがて2〜3Km歩いた頃だろうか。
私達を見かけた別の野良犬が、ワンワンワン!と吠えながら猛ダッシュで近づいてきた。
少し焦りはしたものの、襲ってくる様子はない。どうやら目当てはヨハネスのようだ。

野良犬Aが
仲間になりたそうにこちらを見ている…!

私と同世代の男性なら誰しもが知る
有名RPGのシチュエーションそのものだ


というわけで仲間に
どうやらヨハネスの事が大のお気に入りらしいが
全く相手にされない…

それでも諦めずに何度もチャレンジする様子に
心が締め付けられて見ていられない…!


結局、最後まで無視され
いつの間にか白犬はいなくなっていた

それでもヨハネスは道中
ある犬には激しく吠え
ある犬には大人しかったりと
様々な対応を取っていた

それは私達3人を守ってくれたように見えた

食べ物を強請る様子もなく
ただ淡々とついてくる
本当に何故かはわからないが…



6〜7Kmほど歩いたところで、私達は路上にポツンと構えるレストランへ。

ヨハネスは入口で待機
鶏肉のトマトソース煮込み
ニンニクとパクチーが効いた絶妙の味付け
ホロホロに柔らかくなったチキンも抜群の美味さだ

田舎のレストランながら
地元に愛される店はやはり間違いない

程良い塩気のあるジョージアパンもグッド


食事を済ませて外に出ると
ヨハネスの姿はなかった

途中、トイレに行った際は
まだ待ってくれていたのだが…

先を進めながら辺りを見渡すも
ニ度と現れることのなかったヨハネス

残念だが、一緒について来てくれたおかげで
私達は楽しく歩くことができた

そして他の犬から私達を守ってくれて
ありがとう






2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。