ちょっとだけ。
だんごむしが、体よりも細い隙間に、無理矢理入ろうとしている姿が目に入り、ついついその先が気になって足を止め座り込んで見てしまった。
だんごむしは、その隙間に頭から入ろうとするのだけれど、途中どうしても突っかかるのか なかなか奥に行けないようだ。
ワシャワシャと沢山ある脚を器用に使って、出たり入ったり何度も何度も繰り返して、ようやく 滑り込むのを見届けた。
でもちょっと気になって、角度を変えてみたら沢山ある脚の内の後脚が2本ほどまだ出ていた…。
奥に行けてなかったのだ。
実に惜しい…。
あれだけ何度も挑戦したにもかかわらず、全身を隠すことが出来なかったのだ。
あれだけ頑張ったのに…。
おつかれ。だんごむし。
こんなことで道端に座り込んでしまったから、ふと見上げると人が勢いよく流れていた。
目を取られて頭がグラグラした。
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