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ノキアの敗北

燃えるプラットフォーム


ノキアという携帯電話を覚えていますか?

フィンランドの携帯電話端末メーカーで、iPhoneが発売される前まで世界最大の携帯電話端末のメーカーでした。元々、ノキアは木材からゴム製品を扱うコングロマリット(買収や合併などで大きくなった企業)と呼ばれる巨大な複業企業でした。

1980年代後半から1990年代前半にノキアが携帯電話事業を強化したことをアメリカ経営協会では「史上最高の経営判断50」に選ばれたほどでした。

ところが今や、携帯電話事業においてノキアは見る影もありません。

2007年に発売されたiPhone。翌年、Googleから発表されたアンドロイド。この2大巨頭によってノキアは手も足も出なかったのです。


何が変えたのか?


結論から言うと、世の中がハードウエアからソフトウエアに移行したことが原因です。スマートフォンの発売以降、携帯電話事業は端末によるシェア争いではなく、ソフトウエア(特にプラットフォーム)による争いに移行していきました。

ノキアは端末によるシェア争いではダントツでしたが、プラットフォームでは1歩も2歩も遅れていたのです。2011年、ノキアはGoogleのAndroidを採用するか、Windowsのウィンドウズフォンを採用するかで、ウィンドウズフォンを採用。

結果、2013年にノキアは市場から撤退することになりました。

ノキアの時価総額は2004年まで2000億ドルでしたが、10年後の2014年には300億ドルまで落ち込みました。

たった10年で75%も下落したことになります。

60年前、米国株で有名なS&P500の企業の平均寿命は50年でしたが、今は15年以下と言われています。企業寿命も75%ダウンです。時価総額2000億ドルの超大企業が見誤るほどの大変化。S&P500銘柄のアメリカを代表する会社の平均寿命がたったの15年…。

時代は思っているより大きく変化していることを実感します。占い関係では「風の時代」とも言われていますからね。

過去の成功や栄光が通用しない時代です。

先日、自宅にリフォームの飛び込み営業が来ましたが、営業を受けて改めて思いますが、飛び込み営業はよくないです。セールストークだけでは、どうにもならない時代です。飛び込み営業やテレアポは昔の営業法です。

個人宅向けにセールストークだけでは難しい時代です。

武器が必要ですよ。
武器が。

2つの武器を用意しましょう。
(詳細は26日土曜20時からのYouTubeで話します)


タイトルの「燃えるプラットフォーム」とは、当時、ノキアのCEOが全社員に送ったメッセージです。

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炎は目の前まで迫っており、どうするか数秒で決めなくてはいけない。

プラットフォームにとどまって煙に巻かれるか。それとも30メートル下の凍てつく海に飛び込むか。男は「燃えるプラットフォーム」で選択を迫られた。

結局、男は海に飛び込み、予想に反して命拾いをした。その経験は、男のその後の生き方を大きく変えた。

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この例え話は、経営者なら痛いほどわかる話です。

結果、ノキアは携帯事業をマイクロソフトに売却することになったんですけどね。


誰でも燃える


なぜ、世界が進化しているのに、ノキアは取り残されたのか?

それまでの10年間に社会と経済で起きていた劇的な変化を見落としていたからだと言えます。その変化はビジネスのやり方を根本的に変えるほど大きかった。

それを見誤れば、ノキアのような業界のトップ企業でさえ、燃えるプラットフォームに立たされる。

反対に、それに正しく対処すれば、とてつもなく莫大な利益の分け前を手に入れることが出来ます。


凍てつく海に飛び込んだ


私は2007年頃まで、テレアポやっていましたが限界を感じました。このままテレアポを続けてたら未来が見えなかったです。新しい営業法が必要だと思って、たくさんの本を読みました。そこで出会ったのが、ダイレクト・レスポンス・マーケティングでした。

これからは売り込みに行くのではなく、お客様が買いに来てくれる営業法が必要になる。即決営業ではなく広告営業だ!コピーライティングで太陽光発電を売るぞ!と心に決めました。

まぁ、広告で売れるようになるまで、2年もかかりましたけどね。

おかげで、どんな商品でも広告で売れるようになりましたし、書籍「ダイレクト・レスポンス広告」も出版することが出来ました。


今は蓄電池を広告やDMで売っています。
クロージングゼロで売れますよ。

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