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【SNK】修羅の道よ【侍魂】

『令サム』がリリース3周年だそうである。
「もうそんなにたったっけ?」と思わないでもないが、考えてみると、最後のDLCキャラが追加されたのが昨年の夏だったような気もする。
 16キャラ+ボスでスタートし、その後もコンスタントに14キャラを追加して総勢30キャラ+ボスというのは、特段に多いわけではないが、かといって少ないわけでもない。個人的にはまぼろしいおりこと幻庵やシゲルがいないのが気になるが、まあそれはそれとして。

 令和の時代に復活した『令サム』は、間口を広げて新規勢を取り込むという、現代の格ゲーが避けて通ることのできない問題に対し、初代にも通ずるような、「大斬りブッ込めばどうにかなる」「初心者でも何となく事故で勝てて嬉しくなれる」という答えを出してきた。
 簡単で覚えることが少なければ、他ゲー勢だけでなく初心者でも触りやすいはず、というコンセプトとともに世に送り出された『令サム』は、おそらくは一定数の新規層を取り込むことはできたと思う。お馴染みの連中はもちろん、新キャラたちもさすがSNKという見事な仕上がりで、「これで続編さえ出てくれれば……!」と思うファンも多いだろうが、残念ながら2022年7月現在、そういう話は出てきていない。
 それでもぼくのようなファンは続編の発表を夢見るわけだが、そこで気になるのが、もし続編が出てくれるとしたら、それはどういう方向性であるべきなのか、ということである。

 これまでのシリーズ各作品のいい部分だけを抽出し、操作系も非常にシンプルになった『令サム』は、いかに間合いを管理して大斬りを叩き込むか? の一点に集中できるという意味で、とてもよくできている。
 しかし、もし続編を作るとなって、あらたなシステムをつけ加えるとすれば、立ち回りや操作が複雑化する宿命からは逃れられないだろう。ただ、それはかつての『サムスピ』がたどった道に似ている。すなわち、あまりにシンプルだった初代に、次々にあらたな特殊動作やシステムをつけ加え、アクションはどんどん複雑化し、それに合わせて操作系も次々に変わり……冷静に考えれば、よほどの熱心なファンでないかぎり、続編が出るたびにユーザーがふるい落とされることをやってきた(ただ、これは『サムスピ』にかぎらず、SNKは『餓狼』でも似たようなことをやらかしたが)。
 ならば、これから『サムスピ』はどこへ向かえばいいのか。

Samurai, Quo Vadis?

 いや、それを考えるのはぼくらじゃないけどな。

 同社の『KOF XV』は、『XIV』をベースに、シャッターストライクと常時出せるEX必殺技くらいしか目新しいシステムを追加していないが、クイックMAX発動が必須でなくなったおかげで、むしろ『XIV』よりも格段に遊びやすくなっている(とぼくは思う)。新規勢もニッコリ、『XIV』勢も昔の錬度をそのまま生かせて超ニッコリ。
 ならば『サムスピ』も、大幅なシステム変更することなく、今のユーザーたちをそのまま移行させた上でさらに新規勢を取り込めるような、非常に都合のいい続編を期待したい。

 あ、でも、最低限、秘奥義のコマンドだけは変えてほしい。武器飛ばしが236+中強なんだから、秘奥義なんか214+中強でよくない? そもそもどうして641236+強蹴なのよ? ワテクシ理解できないわ!


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