雪が溶けると景色に彩りが戻る北海道ですが、今年の春はずっとお家にいる毎日で、生活の彩りが失われつつある…という方も多いのではないでしょうか。
私はもともとインドア派ですが、「家にいたい」ではなく「家にいなくてはいけない」となると、ちょっと苦しく感じてしまいます。
加えて、人と会わない日々は変わり映えがしなくて、毎日同じに思えてしまう…なんてことも。

「今日」という日に色を付ける

けれど、「今日」は「昨日」とは確かに違う、ただ一つだけの日なんですよね。
彩りが失われたような、変わり映えのしない毎日をただ並べるのは辛いものです。
だから、色が失われてしまったなら、自分で好きな色をつけてあげましょう。
「今日の色」を1色だけ決めて、手帳や日記をその色で書くのです。

朝に選ぶなら…

どんな1日にしたいかイメージしましょう
　・元気に過ごしたいから赤
　・仕事に集中したいから青
　・くもり空で元気がでない自分を優しくあたためるオレンジ
　・雨ふりだから、雨を優しく受け止める紫陽花の紫

夜に選ぶなら…

どんな1日だったか振り返りましょう
　・誰かの愛情に触れたピンクの1日
　・なんだかうまくいかなかったグレーの1日
　・美味しいコーヒーと本を楽しんだブラウンの1日
　・ジョギングでスッキリしたスカイブルーの1日

どんな1日にするか意思を持って決めること、どんな1日を過ごしたか意識して振り返ること。
そしてそれを「色」と「文字」という形で自分に見せてあげること。
鬱々と流れてしまう日々も、忙しくていつの間にかすぎてしまう日々も、大切な1日だから、自分でしっかり色をつけてあげませんか？

メーカー毎の違いを楽しむ

今は様々なメーカーからものすごい量の色ペンが売り出されていますね。
同じ青でも、トーンや濃さ、書き心地が違うので、自分の好みを探すのも楽しいものです。
人気の青色は各メーカーで必ず出している色なので、青ばかり揃えて微妙な色味や書き心地の違いで毎日選んでも面白いかもしれません。

自分だけの1日だから、自分で色を作る

たとえ一緒に時間を過ごしても、その時間は自分だけの物で、だれかと交換することはできません。
だから、自分の気分に合う色を、自分で作ってしまいましょう。
調合によっては、思いがけない色ができる場合もあることでしょう。
でも、それも、その瞬間の自分です。
自分で作ると、その色が、そして1日が、もっと愛おしくなるはずです。

私がワークショップで行なっていた「オリジナルカラーインク作り」は、万年筆好きな方が中心に参加してくださっていました。
どんなイベントでも一番人気の講座で、10人いれば10通りの色ができあがり、参加者さん同士で見せ合っては「すごい良い色！」と盛り上がるのが本当に楽しい講座です。
けれど、今はイベントもワークショップも難しいので、あの盛り上がりや参加者さんの嬉しそうな顔を見られず、とても寂しいです。
作りたい色を作れるように私が配合のアドバイスをするなどのサポートをするのですが、画面越しでは色が正確に見られないため、オンライン開催も難しいなぁと思っていました。

けれど、自分で好きな色を作って、そのお気に入りの色で何かを書くというのは、本当に楽しいものです。
こんなご時世だからこそ、この楽しさをもっとたくさんの方に届けたいなぁと思い、なんとかキットにしました。
理想の色を作るために私が手助けすることはできませんが、気分に合わせて色を調合してもらうことならば、私がいなくても可能です。
「今日は嬉しいことがあって、ピンクがいっぱいな気分。でも、ちょっとだけ嫌なことがあったから、ブルーをほんのすこし混ぜてみる」みたいに。
私はカラーセラピー方面はまったくわからないのですが、自分の気持ちを色にたとえて見ることや、色を見ること自体が、日々を充実させるための助けになるのではないかと思っています。

万年筆やつけペン、ガラスペンなどをお持ちの方は上記のものを、ペン類をお持ちじゃない方にはガラスペン付きのキットもあります。
日記帳にするのにオススメの手作りノートもあります。

※あまりにも変わり映えがしないので、今日の天気管はおやすみです