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圧倒的高配当利回り銘柄JT【2914】について


みなさんこんにちは、Uriです。

今回ご紹介するのは日経平均採用銘柄でおなじみ、JT【2914】です。
ご存じの方も多い企業だとは思いますが、昨今のJTの配当関連の推移と今後について個人的な所見も含めてご紹介させていただきます。

1,JTについて

・JTはJAPAN TOBACCO INC.、日本たばこ産業株式会社の略称であり、日本国内で唯一のたばこ製造を行っている企業です。
・たばこ製造における独占権を有しているため他企業が参入することがないという強みを持っています。
・たばこの売り上げは約6割が海外であり、世界シェアは3位ないし4位に位置しております。
・株式においては日経平均採用銘柄でありながらもかなりの高配当株としても知られています。

2.配当金、配当性向の推移

では高配当株として有名なJTの昨今の配当状況を見ていきましょう

表やグラフにするとわかる通り、配当性向が約70%から90%の間で推移しており、過去5年間では大きな下落がなく安定していることがわかります。注目すべきは2020年の配当の方法であり、前年度に比べ配当金を下げないために配当性向を上げて株主還元を優先している動きが見て取れます。つまりは売上などが厳しい年度があったとしても、その年の決算では株価の大きな下落を避けるために配当性向を上げて配当金額を維持することで株主が離れていくことを防いでいると見て取れます。

3.ROE(自己資本利益率),EPS(一株あたりの利益率)の推移

では次にROEとEPSの推移について見ていきましょう

ROE(自己資本利益率)は過去5年を通して大きな変化はなく安定して10%を超えており、EPS(一株あたり利益率)に関しては2020年を境に上昇しているのが見て取れます。EPSの上昇は企業の成長率や収益性に関わる部分なので今後も上昇が続いていくのか気になるところではあります。

4.決算からわかる今後の展望

上記のことを踏まえて決算からわかる今後の展望について見ていきましょう

まずはJTが2022年度に発表した経営計画2023年の資料に含まれる経営資源配分方針について

現状でも十分なほど株主還元をしているJTですが、2023年の経営方針では更なる株主還元の向上と、75%の配当性向を目安とすることを掲げております。また2022年までは株主優待がありましたが、株主に対する公平な利益還元のため株主優待制度は廃止され、その分が全体の配当金へと還元される形となりました。
今後の展望としては、2022年の配当金188円に近い金額を毎年還元しながら、業績に伴った75%付近の配当性向を維持するのではないかと思われます。また仮に将来的に当期純利益が下がったとしても、その年の配当金は配当性向を上げることによって確保されると考えられます。

5.個人的な所見を含めて買い時はいつか

気になる買い時ですが、長期的な視点で見れば現状はいつ買っても損はないと思っています。
業績に関しては触れませんでしたが、たばこの需要は国内需要は下がっている一方で、世界需要で見れば上昇しており、市場としても今後上昇すると予想されております。また核となるたばこ産業を中心に医療や食品にも事業の幅を増やしているため、たばこの需要が企業価値のすべての判断基準ではなくなっており、投資価値はあると感じています。
配当利回りなどは他企業に比べて群を抜いているので、移動平均線に近付いたタイミングなどで購入すれば配当などを含めれば損をしにくい株なのではないでしょうか。

今回はここまで!
最後まで読んでいただきありがとうございます(˙ᵕ˙)!

※配当性向
配当性向とは、その期の純利益(税引後利益)の中から、配当金をどのくらい支払っているかを表したもの。
会社の良し悪しを評価する指標ではありませんが、企業の投資家へ利益を還元するかの姿勢が判断できます

※EPSとは
企業が1株当たりどれくらいの純利益を生み出しているかを見る財務指標。
2022年の全業種平均値は168円でした(財務分析マニュアルより引用)

※ROEとは
企業が自己資本に対してどれだけの利益を生み出したのかを表す指標。
10%を超えると優良企業とされる。国内企業の平均値は経産省の資料によると約8%となっている。

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