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わたくしが元祖ですのよ!【ハハコグサ】

こんにちは、うりぼうです。

最近、ちょっとバタバタとしていて、あまりみなさまのnoteにもお伺いできずにすみません。
ゆっくりペースですがお伺いしますので、のんびり待っていただけると嬉しいです。

そして記事もゆっくりペースになってしまっています^^;

本当はイラストなども描きたいのですが、なかなかお披露目できずです(T-T)

うまく時間配分できないのだと思います…う~ん、困った私です。

さて、言い訳などはおいておきまして、今回はぽかぽか陽気に誘われてぐんぐん伸びてお花を咲かせてきている「ハハコグサ」をご紹介したいと思います。

春の七草でもあるので、ご存知の方も多いかもしれませんね^^

ではさっそくご紹介です!

どんな野草?

「ハハコグサ」はキク科ハハコグサ属の野草です。

畑やあぜ道だけでなく、道ばたにも生えていますので、見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?

道ばたのハハコグサ

葉っぱは特徴的で、ヘラのような形をしていて、白っぽい毛が密集しています。

見た目とは裏腹に触ると本当に柔らかく、ベルベットのような滑らかな触り心地です。(褒めすぎかしら?!)

この感触は、やはり毛が多いからかな?と勝手に想像しています。

葉っぱと蕾の拡大
白い毛がびっしりです!

「ハハコグサ」の名前は、まさにこの毛と、花後の綿毛が「ほうけだつ」様子から「ホオコグサ」と呼ばれ、それが訛って「ハハコグサ」になった、という由来があります。

綿毛になるとけっこう乱れる感じなのでしょうか?!

古くから食べられてきた野草

その1. 春の七草

ご存知の方も多いと思いますが「ハハコグサ」は春の七草のひとつでもあります。

あれ?「ハハコグサ」なんてあったっけ?

と思ったみなさん。正解です。

「ハハコグサ」ではなく「御形(オギョウ・ゴギョウ)」という名前で春の七草の一員になっています^^

「御形」という名の由来は、厄除けのために人形ひとがたを川に流しすという風習があり、その人形ひとがたを「御形」と呼ぶところから来ていると言われています。

人形ひとがたを用意できない庶民は、「ハハコグサ」を代わりに流したそうです。

その2. 草餅

今の時代、草餅といえば「ヨモギ」の緑色をした良い香りの草餅を思い浮かべる方が多いでしょう。

ヨモギの草餅

ところが、昔の草餅はこの「ハハコグサ」が使われていました。

一説によると、草餅に「ヨモギ」が使われるようになった一つの理由に、昔のお餅は粘り気が少なかったため「毛が多くこの毛が絡み合うことで餅に粘り気がでるから」というものがあります。

その理由を考えると、「ハハコグサ」が用いられていたとしても不思議はありませんね^^

しかし、いつの頃か「母子」を切り刻むのは縁起が悪い、ということであまり使われなくなったそうです。

今でも、一部の地域では作られているそうですよ^^

実は私も「「ハハコグサ」で作った『元祖草餅』を食べてみたい!!」と思い、作ってみようとしたのですが、残念ながら茎の部分を取り除くのを忘れ、最初の段階で失敗してしまいました…

なんせ茎が硬くて、すり潰せませんでした^^;

ちょっと伸びていたからなのか、湯がき足らなかったからなのか。

原因はわかりませんが、申し訳ないので、お浸しに変更し頂きました。

ー*ー*ー*ー*ー*ー

「ハハコグサ」は古くから私たちの食生活の身近にあったのですね^^

草餅にせよ、七草としていただくにせよ、「ハハコグサ」は若い葉っぱや先端の柔らかい部分の茎を頂きます。

全草を利用する場合は、お茶にすることもできるそうですよ。

ただ、注意点があります。

若い葉っぱの状態では、間違って別の植物を食べてしまう可能性がありますので、十分に注意してくださいね。

あらかじめ「ハハコグサ」だとわかっているものを利用してください。

ポイントは黄色い花

先ほど食のお話のなかで、葉っぱが似ている植物が出てきましたので、ここで少し紹介しておきます。

例えばこちら。まずは葉っぱをご覧ください。

ヘラ形で白い毛に覆われています

この葉っぱの持ち主はこちら!
ドドン!

様子が全く違います

こちらは「チチコグサモドキ」という、キク科ウスベニチチコグサ属の植物です。

では次です。こちらもまずは葉っぱから….

これはハハコグサっぽいかも?!

この葉っぱの持ち主はこちら!!

花もハハコグサっぽいけれど…

一見「ハハコグサ」に見えますが、じつは「セイタカハハコグサ」という帰化植物で別の植物です。……多分。(ちょっと自信が薄いです。間違っていたら教えてください🙇)

簡単な見分けポイントの一つは、花の色です。「ハハコグサ」の花は、とても綺麗な黄色です。

ぜひ上の写真と見比べてみてください。

本当に綺麗な黄色です

全く違う色でしょう?

折角なので拡大して見ましょう!

キク科の植物らしいお花ですね

とても鮮やかな黄色のお花が、たくさん集まって一つの塊になっている様子がわかると思います。

うーん、元気カラー✨

なかなか花が咲かないと見分けが難しいかもしれませんが、「ハハコグサ」は蕾も黄色なので、少し花芽が出てきた段階で「これはもしや?」となるかもしれません。

食べられるのは「ハハコグサ」ですので、他の植物には十分気を付けてくださいね。

⚠️「セイタカハハコグサ」と「ハハコグサ」の交雑種は黄色いお花もあるようです。花の柄がヒョロヒョロ長いそうですが、ちょっと見分けが難しいかもしれません。

ちょっとした発見

今回「ハハコグサ」を若い状態から観察していたのですが、一つ気づいたことがあります。

大したことではないのですが、なんと「ハハコグサ」は毛に覆われているので、水をはじくのです!
(知ってたよー、というお声は聞こえないふりをしておきます^^;)

特に若い葉っぱの時は葉っぱが密集しているので、すごくはじく!
それが綺麗だったので、写真を撮ってしまいました。

コロコロした水滴がとてもかわいい。
ぐにゃんと曲がった水滴の光の反射も綺麗。

以上、「ハハコグサ」の発見でした^^;

おわりに

今回は「ハハコグサ」を紹介しました。

まだ蕾のハハコグサ

どちらかというと、これまでチチコグサ系の植物や、「セイタカハハコグサ」を見る機会が多かったのですが、今年、急に我が家のプランターに生えてきてちょっとドキドキしました。

おかげでゆっくり観察もできたし「ハハコグサ」満喫の春でした。

それを機に改めて辺りを見回してみると、意外に「ハハコグサ」は生えていました。

上の写真も駐車場で撮ったものです。
(もとはもしかしたら田んぼか畑だったのかな?)

意外と身近にいるかもしれない「ハハコグサ」。ぜひとも探してみてくださいね^^

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

⚠️「ハハコグサ」だけではなく、どの植物を頂くにしても、植物を食べるときは自己責任でお願いしますね^^

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