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ホイップクリームいかがかしら【ナガミヒナゲシ】

こんにちは、うりぼうです。

今年は随分と暖かくて、春が駆け足でやってきた感じですね。
桜をはじめ、いろんな植物が急げ急げとばかりに花を咲かせています。

そのまま春が駆け足で通り過ぎていかないか、ちょっぴり不安です。

植物といえば、NHK 朝の連続テレビドラマ「らんまん」がはじまりましたね!

このドラマは「日本の植物学の父」と呼ばれる牧野富太郎さんをモデルにしたお話です。

私は朝には見ることができないので(通勤してるので…)数日分をまとめて見てますが、もうオープニングからウキウキしまくりで、なんならオープニングを繰り返し見たい感じです♪
(中身を見なさい^^;)

さて、そんな「らんまん」づくしの春この頃。
たくさん紹介したい植物はあるのですが、今回はパッと目を引くオレンジ色のお花「ナガミヒナゲシ」を紹介します。

どんな野草?

「ナガミヒナゲシ」はケシ属ケシ科の野草で、地中海沿岸部からやってきた帰化植物です。

江戸時代に観賞用として持ち込まれた説や、穀物のコンテナに混じってやってきた説などがあるそうですが、パッと目をひくオレンジ色は観賞用として入ってきたとしても不思議ではありません。

カラフルなお花を咲かせる「ポピー」ともよく似ていますが、こちらはオレンジのお花だけを咲かせ、比較的どこでも見ることができます^^

こちらは公園の花壇に生えていたもの。

オレンジ色の花びらは4枚が多いそうですが、個体によって4~6枚くらい。

上の写真は4枚ですが…
下の写真は5枚。

ちょっと花びらが重なっててわかりにくいです^^;

小さなお花だと、3枚くらいの花びらのものも見かけます。

「ナガミヒナゲシ」の花の特徴でもあるオレンジ色。
ですが「白っぽいものもたまに見かける。」と手持ちの図鑑には書いていました。

除草剤などの農薬の影響か、アルビノ個体なのか、検討の余地がある」という書き方でした。

私はてっきり、花の終わりに近づくと白っぽくなるのかと思っていたのですが…。(同じ場所でも白っぽいのとオレンジ色があるので)

今度白っぽいのが咲いている場所をよく見てみないとだめですね。
周りの畑や、家、道路など環境による影響を考えないといけません。

お花を観察してみる🔍

では、お花の中身をよく見てみましょう。
おしべとめしべ、分かりますか?

よ~く見てみてくださいね^^

簡単だったかもですね^^

お花の真ん中にある筋のあるものが「めしべの柱頭」(つまりめしべの先端部分)、周りのわしゃわしゃが「おしべ」です。

こうやって改めてみると、とっても「めしべ」が太いことがわかります。
そして、よく見るとアレに見えてきます。

あれです、アレ。
ホイップクリーム!!

これは色味がちょっとおいしくなさそう…^^;

上から見たところに見えませんか?
もしくはなにかのお菓子。

なんだかおいしそうに見えてきます…

とはいえ、「ナガミヒナゲシ」の茎や葉からでる汁は「アルカロイド」とよばれる物質が含まれているため、肌の弱い人はかぶれることもあります。

気を付けてくださいね^^

つぼみはちょっと苦手…

白状します。
実は私、なんとなく「ナガミヒナゲシ」は苦手な野草のひとつです。

というのも、つぼみがなんかこわいというか気持ち悪く感じてしまって…

「ナガミヒナゲシ」は毛の多い玉のようなつぼみをぶらんとさせているのですが、やがてゆっくり頭を持ち上げ、花を咲かせます。

だんだん、ほんのりと先がオレンジになります^^

この垂れ下がってる感じがなんだかとても不気味に思えちゃって…

パクっとかみつきそう。
(マリオのパックンフラワーのイメージ^^;)

「ナガミヒナゲシ」好きの方、ごめんなさい…

でも私が苦手なだけで、じつはかわいいかもしれないので、よかったら見てみてくださいね^^

「ナガミヒナゲシ」の名前

「ナガミヒナゲシ」の名前は、「ヒナゲシ」に似ていて長い実をつけるから、というのでこの名前が付けられました。

「ヒナゲシ」と「ポピー」の違いがよくわからなかったので調べてみたのですが、「ポピー」はケシ科の総称、「ヒナゲシ」はケシ科の植物のうちの一種類だそうです^^

さて、肝心の実はどんなものか見てみましょう。

ヘッダーの写真ですが、
周りのは全部実です。

実にはさっき観察しためしべの先っちょも見えますね。

確かに細長いです。
この中にパンパンに種が入っています。

種は、中を見たことがないので想像なのですが、ケシの種と似ているのではないかと思います。

ケシの種は、あんぱんの上にかかっているあのゴマのようなもの。

あの大きさを想像すると、とってもたくさんの種をつけることがわかります。

図鑑には、ひとつの実で掌に山盛りになると書かれていました。

さらに、この種の発芽率は高いそう。

その上、「ナガミヒナゲシ」は「アレロパシー」という物質を出すので、仲間以外の植物が生えないようにしてしまいます。

どおりで色々な場所で見かけるわけですね。

おわりに

今回は「ナガミヒナゲシ」を紹介しました。

カラムシと一緒に

ちょっと苦手な植物ということもあって、いつもより熱量が少ないことを自覚してます…ごめんなさい。

じつは最初はちがったのです!

昔、一冊の絵本をよみました。
名前は忘れてしまったのですが、確か姉妹がやまんば?に連れさられるとき、ケシの種の入った袋に穴をあけて、種を落としながら歩きました。

最後にやまんばから逃げるとき、花が道を教えてくれる、という絵本だったのですが、そのケシの花の道がとても綺麗で好きでした^^

ですが「ケシ」というお花は知らなかったので、どんなお花かわかりませんでした。

野草好きになって、「ナガミヒナゲシ」は比較的早い段階で出会った植物でした。

そして気づいたのです。
「こ、これがケシの仲間なのか~!あの綺麗なケシの!!」

もうめっちゃ嬉しくて好きになったんですが…

つぼみ気持ち悪い…(T=T)
ごめんよ…

そんな「ナガミヒナゲシ」ですが、よかったら観察してみてくださいね^^

今回も最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。


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