「うりも〜、俺とも遊んでや〜っ！」。

私の人生のピークは、

保育園時代だ。

まず、足が速かった。

運動会のリレーは、2番とアンカーの
2回走ることを任された。

そして、「〇〇ごっこしよう！」と
周りを誘うことに抵抗がなかったので、

割と友達も多かったし、

自然と友達が周りに集まっていた。

初恋のまきちゃんとも、

近い距離にはいた。

そして、

保育園の年長時に、

最後のお遊戯会的なイベントで、

浦島太郎の劇でW主演となった。

友達のM君と、私。

2人の浦島太郎。

そのイベントで、

私のピークに終止符が打たれた。

当日まで何度も練習をした。

最後に浦島太郎が老人になるシーン。

最後に、草むらに隠れて白いヒゲを

素早く貼ることが求められた。

M君より、私の方がスムーズに装着できた。

そして、当日も完璧に実行できた。

M君は緊張して、片方の白髪の眉毛を落とした。

それでも無事に劇を終えることはできた。

そして舞台から降り、

みんながいるところへ戻る。

そこから始まった。

「M君、かっこよかったね！」。

「M君、最後がんばったね！」。

「M君、その服似合ってるね！」。

W主演の浦島太郎のはずなのに、

保育園女子が声をかけに行くのは、

M君の浦島太郎の方ばかり。

なんなら、まきちゃんもM君に群がっていた。

私のところには、〇〇ごっこをしている
いつもの保育園男子ばかりが駆け寄る。

W主演のはずなのに‥。

白髪の眉毛を落としたことなど、

関係なかった。

私はそこで世の中を知った。

世の中、

イケメンが、

注目を浴びるのだと。

それから小学校に入り、

私より足の速い男子はたくさんいることを知り、

歳を重ねるごとに、

お笑いの方向に、

転換していくこととなったのは、

言うまでもない。

＜スタエフ告知です↓＞

8月21日（月）よる8時30分〜

「笑っていい恋バナ！」。

第1回目。

恋バナゲスト：彩夏さん

恋をして、人は成長していく。

皆さん、是非聴きにきてください🎙️✨。