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ベトナム生活日記 Week56

久しぶりの快晴!ハノイに短い春がやってきた!


経済活動再開と同時にフルスロットル!?

かろうじてマスクはしているけど、コロナなんていつのこと?っていうくらい経済活動が再開したハノイ。

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あっという間に、こういう道端の空き店舗にテナント募集が出たり


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ちょっと前までシャッター降りていた店が、突貫工事で新しいお店にリニューアルしたりしている!

このあっという間に新しいお店が出来上がるスピードはすごい!

でも、じじぃには不思議。

昨年末オフィス移転工事の時、あれだけ納期を入念にチェックしていたのに1ヶ月以上遅れでも当たり前。

さらに、実はこれから暑くなるのに空調配管がイケてなくて、会議室の吹き出し口から冷風がひとつも出てこないくらい手抜き工事がデフォルトなベトナム。

何をどうやったら、速さと品質を守ってもらえるのか教えて欲しい!笑


新陳代謝が経済活性化の証

1-3月だけで、新たに3万4600社以上が設立されたらしい!

一方で6500社が市場を撤退したと書いてある。

稼ぐ力のない会社は潰れて市場からいなくなり、新たな力=会社が生まれ新陳代謝を繰り返す。

ジャブジャブの国債&補助金という名の借金で未来を担うこどもたちに大人たちのお馬鹿さ加減を付け届けしている日本に比べたら、極めて当たり前で健全。

実際じじぃの周りでも、日本人ベトナム人問わず、新規事業を始めるという話をよく聞く。そもそも銀行の普通預金金利ですら6-8%が当たり前なくらい高金利&マネーが余っている環境。

30年前日本のバブル時代はWindows95以前だったからITはほぼ皆無。

簡単な話、あの時と同じ状況でスマホ&クラウド&グローバル資金が誰でもアイデア次第で活用できると考えれば、今の波は納得できる。


ベトナムの弱点

そんな感じでコロナもほぼ落ち着いて、完全復活への道を歩み始めたベトナム。向こう10年は放っておいても成長するだろうけど、1年住んでみて見えてきた明確な弱点もある。

1.駐車場がない(交通インフラ整備)

コロナ禍でもベトナムの輸入車台数は昨年より増えている。実際にはトヨタ、ホンダといった日本車より、ヒュンダイ、KIAといった韓国、中国車、さらにメルセデスが確実に増えていると感じる。

でも、新興国の常だけど鉄道網整備が全く追いついてない&全体都市設計があってないようなものだから、圧倒的に駐車場が足りない。

そうなると、路上駐車=渋滞悪化=大気汚染というネガティブスパイラルが止まらなくなる。


2.ワイロ/二重帳簿

これも世界共通新興国あるあるだが、とにかく領収書のないお金がいろいろある。ぶっちゃけベトナム企業がどうやって決算しているのか謎。

一番わかりやすいのはお店のレジ。日本ではどんなに小さい店でも、当日の売上金とレジ内の現金は1円単位で突き合わせてレジ締めを行うはず。

でも、この国では絶対にそれが出来ない。

なぜなら、少額商品に対してもVAT(=日本の消費税)を掛けると必ず1000₫以下の端数が出る。

でも、1000₫以下の紙幣はない(厳密に言うと500₫はあるがほぼ使われていない)。だからお釣りは四捨五入で返される。

例えば、1日に100人、1ヶ月で3000人来店すると仮定する。
500₫の切捨てが1日=100人分で50000₫
50,000₫×30日=1,500,000₫(約7,500円)
これだけの金額がPOSレジ売上と現金(クレジット)と合わないはず。

まぁ、こんなのはかわいいもので、他にも表には出ない処理がいくらでも存在する。

あんまり書くと、どこかで知らない人からマークされてしまうかも知れないからこのくらいにしておこう。とにかく、このままじゃ欧米が決めた経済ルールに入っていくのは難しいだろう。


3.ナレッジという概念がない

家族第一主義&短期思考という国民性が大きいかもしれないが、とにかく智の共有、伝承という概念がないに等しい。

1.2.は個人や一企業の力ではどうしようもないけど、3は意識とやり方次第。

だから、じじぃはこの一年間口を酸っぱくナレッジ!ナレッジ!と娘息子たちに繰り返し伝えてきた。

おかげで、最近はベトナム人メンバー間で勉強会形式で、智の共有を行う場が実践され始めているのがじじぃは嬉しくてしょうがない。

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初めて聞いた日本語をナレッジし合うコミュニケーター勉強会!


今は、ナレッジなんてなくても、日本より1/3以上安い人件費というだけでオフショア開発も工場生産も成立している。

手段の目的化が状態化していて、無駄だらけの日本のビジネスも大問題だが、安い人件費一本足打法では経済成長して人件費高騰したらそっぽを向かれるのは間違いない。

実際に、ベトナム経済が今のペースで成長し、日本経済が今のペースで停滞&衰退を継続したら、そう遠くない未来に逆転してしまう可能性すらある。


正直なところ、短期思考で20代で結婚・家庭を構えるのが当たり前のベトナム人娘息子たちが10年後も一緒に仕事しているかどうか確証はない。

でも、じじぃは折角日本からそれなりにビジネスやってきた経験があるんだから、彼ら彼女らの10年後につながるビジネスのやりかたを伝授してあげたい。


なぜなら、「一人では生きていけない&絶対に仕事は一人じゃ完結できない」のが世界共通の真理なんだから!


来週からは短い春から一気に暑い夏になりそうだから、夏男のじじぃは気合い入れてがんばろっと!笑

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