秘部のトキメキ

もし生殖行為に気持ち良さという快楽が与えられなければ、
人類はここまで繁栄しなかったかもしれない。

人間は社会的動物だが、
生殖行為は本能そのものであり、
連綿と続いてきた普遍的行為だ。

互いの秘部を出し合い、結合する。
性的接触のみならず、エネルギー交換もしている。

これこそが、
人間として生きている喜びの一つであり、
単なる快楽を越えた神聖さを持ち合わせているように感じる。

もしかしたら、

男性も
女性も

生まれたときから自分にぴったりと結合する秘部を探し続けているのかもしれない。

普段は社会性を保ちながら生活しているが、
同時に常に本能的な異性のにおいをかぎ分けている。

やがて、本能が狙いを定めると、
視覚的情報が刺激源となって、
秘部は躍動する。

一度リビドーのスイッチが入ってしまえば、
もう止められないのだ。

社会性を習得する以前の、
より最古の本能的衝動は、
とんでもないパワーだ。

個人的な体験だが、
私は男性から求められ、

『もう理性を保てないよ』

と言われた事がある。

それは、生きた言葉であった。

その言葉に内包された隠しがたい男性本能を
激しい鼓動の音とともに。

普段は隠された秘密の場所を
出しあって結合する。

異なる世界と世界をつないだ瞬間

秘部はときめき、躍動する。

人間として生まれ、
性を与えられた喜びをかみしめながら。