日曜劇場「VIVANT」の問題点
こんにちは!浮島龍美です!日曜劇場「VIVANT」が海外のNetflixで人気が無かったと言う記事が出ました。
記事によると、淡白なラブシーンが無い事を理由に挙げていますが、ドラマを第一話~最終話まで見た私はそうではないと思っています。(ドラマのストーリーは面白かったのですが、好みではありませんでした)
この記事ではドラマの問題点を述べながら海外で人気が出なかった理由を話していきたいと思います。
日本スゴイをやりすぎた
「VIVANT」の問題点として「日本スゴイ」をやり過ぎた点だと思っています。最初の一話ではそうでもなかったのですが、最終話になるにつれて「日本スゴイ」になって行きました。(まぁ主人公の名前が乃木憂助という乃木希典と名前が似ている時点であれですが・・・)
具体的にどういう所が日本スゴイだったかと言うと、かつての特高(特別高等警察)を前身に持つ公安と陸軍中野学校の流れを組むとされている別班が「有能な組織」ように描かれていたのと最終話で「テント」の親玉にして主人公の父親であるノーゴン・ベキの台詞は思わず、「え?」と耳を疑うものだったという所です。台詞に関してはこちらで引用されています。
特にこの「日本には考えの違う相手を尊重する美徳がある」というセリフは史実では全く真逆の事をやってきたという歴史を知っている私にとっては「もしそうだったら、関東大震災の事件も中国大陸で行った虐殺も沖縄戦の住民虐殺もみーんな無かった事になるじゃないか」って思いました。
少し前のなろう小説や今のカクヨムに登場する「架空戦記」や「異世界転生」ものみたいな印象です。
これに関しては相互フォロワーの烏丸百九さんも指摘しています。
後、これも最終話での話になりますが、バルカの人が日本人に対して土下座するってのも「植民地主義」ぽくってなんだか嫌な感じがしました。(向こうの挨拶でもなさそうですし・・)
ハリウッドの悪い部分を煮詰めた作品である
「VIVANT」が海外でヒットしなかった理由として挙げられる1つとして「海外の傑作作品」と比べてしまうからと指摘している方がいました。
確かに「海外の傑作作品」(その中でもハリウッド映画や韓国映画)には「VIVANT」のような内容の作品が多いですし、それに比べると、見劣りするという部分があると思います。
でも、私は「ハリウッド」の悪い部分を煮詰めた作品なのかな?って思いました。
ハリウッド映画は昔より改善されるようになりましたが、やはり今でもヨーロッパ系が中心です。(ハリウッドを始めとするアメリカの映像作品で非ヨーロッパ系の主人公が出ると、よくポリコレだと言われますが、実際は白人中心主義の映画界を問題視しなければならないと思っています。アカデミー賞でアジア系が活躍するようになったのは最近ですから)
そのため、アジア系やアフリカ系を始めとする有色人種(黒人に関しては改善されましたが)やキリスト教やユダヤ教以外の宗教の信者が軽視される事があります。
特にイスラム教徒に対する偏見が酷く、昔のハリウッド作品になればなるほどそれが顕著です。(イスラム教徒に関しては今でもそうであり、当事者の中にはそれを問題視している人がいます)
「VIVANT」ではハリウッドにおけるイスラム教徒に対する偏見をそのまま引用していて嫌でした。福澤監督がハリウッドの影響を受けている事はドラマを見ていて何となくわかりますが、それにしてもあまりにも酷すぎるなと思いました。
これに関しては先ほどの烏丸百九さんのリプライに「ハリウッドも日本軽視の作品があるから別にいいんじゃないのか」という意見がありましたが、私はハリウッドの日本軽視同様、この作品の問題点を指摘した方がいいのではないか?と思いました。
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