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TBSの日曜午後5時のアニメが気になって仕方なくなった話。

集中講義を終えたある日。たしかそれは16時30分を過ぎていた。

犬が観ていた(うるさくしない対策のひとつ)テレビの局番はTBS系列。前の日に「世界ふしぎ発見!」を観ていたからTBS系列が選択されたままになっていた。

ああ、この時間ってアニメ枠なんだ。
洗い物しながら観ていると、カブトを被った少年が、旅の一座(大道芸人?)に荷物を盗られた場面だった。荷物を盗られた少年は「ムラ」に行きたいと言っていた。
あとで調べてみたら、そのアニメは「七つの大罪 黙示録の四騎士」で、少年の名は「パーシバル」であることが判明した。

惰性でそのままにしていたら、今度は鳥頭の男がなにやら短剣を振っているのがうつった。フルダイブ型オンラインゲームをプレイ中のようだ。ゴブリンらしきモンスターと戦っている最中に突然別のモノに襲われて、攻撃をいなすも結局攻撃を受け(なぜかHPが1残る奇跡を起こしていた)て敗北し、宿屋で愕然としている「半裸」の鳥頭がいた。
あとで調べてみたら、そのアニメは「シャングリラフロンティア 〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜」で、鳥頭の男の名は「サンラク」であることが判明した。


あのね、はじめて観たとき、サンラクは防具つけてたんですよ。ぴっちりしたやつ。で、犬だか狼だかわからん超でっかいモンスター(調べてみたら「夜襲のリュカオーン」というユニークモンスター)に負けて、リスポーンしたら半裸。腰布と鳥頭の覆面だけはそのままで、それ以外の装備がぜんぶ外れてました。
なんか傷跡みたいなのが胴と腕と足についてて、ウィンドウ見て愕然としてるサンラク。HPが1残った奇跡を祝おうよ…でもそれ以上に「リュカオーンの呪い」のデメリットが強かったんでしょう。
その週は、続きが気になる終わり方をしました。

次の週も同じ時間に集中講義で、やっぱり同じように「黙示録の四騎士」から「シャングリラフロンティア」の流れで観てました。
観終わってから「あの鳥頭をちゃんと知りたい」ってなって「シャングリラ」だけで検索かけたら「シャングリラフロンティア」が一発目に。いつもの癖で読んでしまう…ムダにゲームの知識もため込んでしまう…まだ実際にゲーム化されてないのに……

で、気になりすぎて鳥頭を調べました。数々のクソゲーをクリアしてきたクソゲーハンター。
どうやら「小説家になろう」から始まったらしいですね。実は私、なろう系がちょっと苦手でして、おもしろそうなものがあっても今まで手をつけてませんでした。シャンフロも同じ理由でした。
が、クソゲーハンターが神ゲーに出会ったらどうなるのか? というのがサブタイトル「クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす」なんだと思ってます。サンラク自身も「クソゲニウムの過剰摂取は危険で、カミゲニウムで中和するしか」みたいなことを言ってました。
そ、そんなにヤバいものなのかクソゲニウム……とも思ったんですが、クソな設定ほど燃えるみたいな人が一定数いるのはわかる気もします。モンハンで言うなら「おかしい当たり判定」みたいなもんでしょうか。ガノトトスの尾ヒレ(風圧でもあるんか的な)とか、火竜夫のやたら正確に狙ってくる爪攻撃とか、暴れ虎の爆音放送(ティガレックスの咆哮)とか。私は離れたところで〜とはいかないので真面目に武器構えて行きますけど、やっぱり当たり判定が広すぎてクソだと思ってます。

今までマンガはほとんど読んでこなかったから(スラムダンク、ドラゴンボール、デスノート、日常などは読んできたけど)、「このキャラクターを推す」みたいなことは1人もしませんでした。
マンガ・アニメにそこまで興味を持たなかったから、いま爆発してるのかもしれないですけどね。黙示録の四騎士も、ナシエンスがパーシバルたちの旅に同行するようになってから観てません。
King Gnuが主題歌歌った「呪術廻戦」「王様ランキング」も、リアルタイムで追うこともなかったし、「スラムダンク」「ドラゴンボール」は再放送を観て育ちましたし。「デスノート」は映画が先で原作はその次、ドラマは設定が変化しまくりで嫌悪感が出て一切手をつけてません。
なんかこう「アニメ? ふーん(棒読み)」みたいなのが自分の中にあったみたいで。それがドラマ「デスノート」の影響で「実写すんならちゃんとやれよ」になっちゃって「アニメか〜」みたいな流れになってしまったのかもしれないけど。
惹かれる設定を持つアニメがなくて「観なかった」だけかもしれません。

でも、シャングリラフロンティアは、なにかほかのアニメやマンガと違う。それこそ同じVRMMOを扱う「ソードアート・オンライン」とも違う。こっちは原作読んだんですけど、途中で心が痛くなったので断念。リアルとリンクしすぎててつらくなりました。

「サンラク」という名前、「半裸(防具つけないスタイル)に鳥頭」な容姿もそうなんですけど、「明確なゴールを決めず(リュカオーンを倒すみたいな目標はありそうだけど)、ゲームそのものを楽しむ」サンラクの姿に惹かれた──? と思わざるを得ません。

明確なゴールを決めないってところは、キノの旅(電撃文庫)と似てるのかもしれません。
だから好きなのかもしれません。

実際に「シャングリラフロンティア」という名前のフルダイブ型オンラインゲームがあるなら、ちょっとやってみたいな、と思ったのでした。

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