※記事の最初に説明書きが表示されていますが、接触確認アプリから通知をもらったので書いております。
5月26日に追記した部分があります。

なんというか、接触確認アプリから通知が来てからは手順の踏み方がわからない、となったのが正直な感想。
朝イチで通知が来て「知らないアイコ……ああcocoa……えっちょっと待っ」となったのはいいのだけど、それを見たのは朝の5時30分だし、まだ起きる時間でも家を出る時間でもないしで、いつもの起床時間6時00分までベッドの上でひたすら「やべえどうしよう」と悶々としていた。
アプリが示した「5月17日」の記憶を掘り返して確認しても、どこかに寄った覚えは特にないし、その日は18時くらいまで職場にいたような気もする。
起きてからもやはり検温を3回ほど行い(一度目は焦ってエラーになり、他すべて36℃台)、特に味覚も嗅覚も異常は見当たらない。
あるとすれば「お腹の調子」だけで、流行りのアイツなのかどうかがわからない。5月20日のやつから引っ張っているストレスも関係していそうな気がする。とにかくわからない。
起きてからも気が気ではなかった。上司に連絡すると「会社指定の休みになるかもしれない」とのことで自宅待機となった。
身近に感染症の疑いがある人はいるかどうかなどの確認は「ないです」と答えた。

「厚生省のココア説明によると、本人に症状なしで、身近に接触した方で感染者や症状ある人がいなければ、普段通りの生活をして差し支えない。とのことなので、出社可能のようです」と上司は言った。

ただ例の件(5月20日)があってからお腹の調子があまりよろしくなくて、それの件を伝えてみた。
味覚嗅覚症状の異常として下痢症状もあるらしく、やはり自宅待機でと言われた。
「わかんないもんね」電話の向こうの上司はきっと困っていたことだろう。

接触確認アプリの一覧にあった受信センターは9時00分からの対応で、それまで待つか、先に保健所に電話するかで悩んだ。営業が早いのは保健所で、私は保健所に連絡した。
折り返しの連絡は20分ほどで来た。その前にTwitterでやり取りさせてもらっている方から「自分の時ははこうでしたよ！」というのを聞けたので、それを頼りにできたのも心強かった。
「本日13時00分に予約が取れました。指定の場所まで行っていただいて、車の中でこの番号に電話して……」などいろいろ丁寧に教えてくれた。ありがとう保健所の方。
結果は早ければ5月25日の夜、遅くとも5月26日の朝までにはくれるとのこと。それまではなるべく他人との接触を避けてくださいねとも言われた。

時間になるまではお腹と白家族との戦いになった。家族が出かけてしまい、私と白家族だけの時間ができてしまった。私ひとりの状況になるのが今のところ「アレ」が来る可能性があり、確率は日中が一番高い。そうでなくとも住宅地、平日休日問わずに人や車の往来がある。
なにか食べないとと思って胃袋に収めたのはいいけど、やはりお腹は絶(好)調。食べて少ししたら踊り出した。椅子の上でお腹が踊るなんて、サルモネラや大腸菌たちが大運動会を始めたわけじゃないんだからと宥めすかしても効果なし。発熱がないので細菌系のものではないとすぐにわかったのだけど、錯覚するからとにかくやめてほしい。鎮まれ胃腸系。下手に薬を飲んで、違う症状が出たら説明するのに困る。

母親の運転で指定の場所まで行き、車内で電話をして待っていると、係の人が迎えに来てくれた。
院内で用紙に記入、連れていかれたのはインフル外来。しかし「インフルエンザ外来」という文字は風化してしまったのか、もう原型を留めていないほどにぼろぼろだった。かろうじて「イン」と「来」だけが読めて、長さ的に「インフルエンザ外来」とわかり、聞いてみたらその通りだった。
間違えても「引きドア」を「押しドア」と勘違いして「ドアが開かない！　うわー！」と軽く絶望感を味わったなんて口が裂けても言えない。
空調設備はあるはずなのに、待合室の空調は作動していないとはどういうことなのか。
約5分くらい待たされて診察室へ。暇つぶしを持ってこなかったために体感5分は10分にも15分にも感じられた。私と同じタイミングで待合室に来た男性は新聞を読んでいたと思う。パーティションがされていて確認はできなかったのだけど、紙をめくる音が聞こえた。それで少しお腹は落ち着いた。ありがとう男性。
流行りのアイツの検査なので医師と看護師は腕までがっちりガード。これは準備も処理も大変なわけだ。ご苦労様です。
「接触確認アプリの通知があったってことね。いつだった？」
「通知は今日、接触したのは5月17日と出ていました」
「今の体調と現在の体温は？　下痢気味ってあるけど、これいつから？」
「36.6℃だったよね」これは看護師さんのフォロー。
「5月20日にストレスかかることがあって、たぶんそこから」
「ほお。わかりました。じゃあ検査してみましょう」
なにやら脇で看護師さんが準備を始める。
「ちょっと痛いですよ。マスクから鼻だけ出して」
検体は唾液と思っていたら違った。ぜんぜん違った。鼻咽頭ぬぐい方式なんて聞いていない。
「インフルエンザの検査みたいに鼻から採るからね。ちょっと痛いけど我慢して〜」インフルエンザの検査で散々お世話になった綿棒が迫る。右、左と突っ込まれて、ずんと突かれたあの痛い思い出が頭を過った。
これは帰ってから調べたことだけど、鼻咽頭ぬぐい方式のほうが唾液検査よりも感度がよい(諸説あり)ということらしい。
どちらもタイミングが重要なので「どれが一番感度がよくて正確か」というのは断定できないそう。どちらにしろ「偽陽性」「偽陰性」は完全に排除できないことは今の職場で経験している。

結果の連絡が来るまでは自室で待機。羽毛布団を剥がれたベッドに寝転がった。完全隔離ができる部屋ではなくて姉の部屋とくっつけようと勝手に襖を取ってしまったのだけど。
それこそ熱が上がったと錯覚するくらいのレベルで熱かった。いや暑かったと書くのが正しいか。窓を開けても返ってくるのは無言の風、虚しさたるや想像以上。それでもかなりの強風で、少しは熱を取り去ってくれた。
たまに襲うのは白家族のメス子。階段を軽快に上り下りできるのはメス子だけだ。パパ犬とママ犬は上ったきりで終わってしまう。

17時過ぎに保健所から連絡が来た。うつらうつらしていた私はスマホの画面を見て飛び起きた。
「結果は『陰性』でした。普段通りの生活をしていただいて構いません」
私はなにをテンパったのか「陰性証明書の発行はしてもらえるのか」を聞いていた。罹患して完治したわけではないから陰性証明書の発行なんてしてくれるわけがないと聞いてから思い「罹患していないから無理ですよね、すみません」と電話しながら頭を下げていた。
「引き続き感染対策をよろしくお願いします」
「わかりました。ありがとうございました」
現場も保健所も大変なのだ。
その後で上司に連絡した。「よかったです！」ということで5月26日は通常通りに出勤が決定した。明日行ったらなにか聞かれそうな気もするけど、身体的な異常は特にないのて言われた通りに過ごすことにする。
安心したらお腹が減った。通勤に使っている定期券の期限が25日までなので継続更新をしに行った。帰りにお茶とミルクティーとジャイアントカプリコを購入。お茶美味いよ、お茶。
帰り道、どこかの家庭から焼き肉のタレの香ばしいにおいが漏れ、風に乗って私の鼻先を掠めた。「キャベツとバラ肉を炒めたものが食べたい」となった。
結果、夕食は焼き肉になった。

−−−

これで、家族があまり「気にしない」という反応がわかってしまった。
「接触したかもしれないってことでしょ」
あれだけ騒いでおきながら、と虚しさで返す言葉を失った。
今の状況での心療内科の受診はいいのか悪いのか、はたまたかかりつけ医で先にお腹の異常を伝えてからにしたほうがいいのか、もうよくわからなくなってきた。

接触確認アプリから実際に通知が来てみて思ったことは
・各都道府県の受診センター(名前は違うかもしれない)に電話するより、保健所のほうがいいかもしれない。
・時間は都道府県ごとに異なるようなので、それも確認しておくといい。
・保健所に伝える時「PCR検査やりたいです」とはっきり伝える。
・検体の採取法が「鼻からなのか唾液なのか」患者が選択できる権利がある医療機関なら「鼻咽頭ぬぐい方式(鼻から入れるやつ)」をおすすめする。
・接触確認アプリ/接触通知は毎日確認したほうがいいかもしれない。
・「通知が来た」画面をスクショしておくといいかもしれない。

疑問に思ったことは
・接触確認アプリとスマホの設定にある接触確認が合っていない気がする。
・ネット検索しても接触確認アプリの不具合というものはあったが、私とまったく同じ(その日に通知→接触通知の一致キー1以上)という事例が見つけられなかった。

この部分は後日追記する予定(今日の0時50分に接触通知では一致キー1以上となっていた)。
ただし家族間で症状が出ている人はおらず、休みの日、私はとことん缶詰になっているはずで、こうも簡単に一致キーが1以上になること自体が謎だ、とも思った。電車も15分以上連続で乗っているわけでもない。
今日のアプリからの通知は誤作動なのか、接触確認アプリが拾ってきた5月17日から9日経った日だから出ただけなのか、というのもぜんぜんわからない。

私は通知が来た画面をスクショし忘れた。接触確認アプリのものなら残っているけど、ロック画面のは気が動転していて忘れた。
ただ通知が来たのは0時50分だった、というのは覚えているので、やはり接触通知と接触確認アプリは連動している……にしても、なにかおかしいなと思うのは私だけだろうか。

5月17日は一致キーは0、今日改めて確認しても0。何度画面を切り替えても0。0のオンパレード。
ただし5月25日の一致キーは1以上。それも深夜。
安心していたのが一気に不安になったのは言うまでもない。

翌日になっても、接触確認アプリの「陽性者との接触を確認」は、この画面のままだった。
よくある質問(問4ー⑤)にこれが書いてあった。接触の日から14日が経てば削除されるような記載があるのだけど、削除されるまで元の画面「陽性者との接触はありませんでした」が出てこないので不安は鰻登り。

気持ちの悪さが取れない。焼き肉を食べすぎたせいか？　5月26日にこれは解消したのだけど、やはり私は食べ過ぎるとお腹が踊るらしい。

どういうことなのだろう。