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保護うさぎと暮らして1年4ヶ月

我が家には、うさぎが2匹います。1匹は人工保育で育てた男の子。もう一匹は多頭飼育崩壊現場からレスキューされた女の子の『元保護うさぎ』です。(うさぎの数え方は『羽』ですが、ここでは『匹』で書いてます)


お風呂スタイル(牧草入れ)




保護うさぎって何?

今や保護犬や保護猫という言葉があたりまえの時代ですが、残念ながら『保護うさぎ』もいます。こんなに小さくて弱々しいうさぎも捨てられています。

我が家の子のようにレスキューされたうさぎはまだ良い方です。遺棄された多くは助けて貰えずに、車に轢かれたり、野犬や鳥などに襲われて亡くなっています。

そもそもペットショップで売られているうさぎは、野生では生きていけません。外で生活した経験がないので、生きていく術を知りません。

保護うさぎと出会ったきっかけ

私が保護うさぎを知ったのは、6年ぐらい前だったと思います。Instagramでうさぎの保護団体があることを知りました。

それから数年後のある日、大規模なうさぎのレスキューがありました。保護施設は一気に定員オーバーになり、預かりボランティアの募集を始めました。

以前から動物の保護活動に興味があったので、預かりなら私にも出来るかな?と思い、話を聞いてみることにしました。そこからあれよあれよという間に、1匹の女の子うさぎを預かることになりました。


預かり2日目


新たな発見

預かりボランティアを始めて、一番最初に気付いたことは、うちの子(うさぎ)の性格がとても穏やかでまったりしてるということでした。

それまで一匹飼いをしていたので、特に性格について考えることはありませんでしたが、比較対照が出来たことで、それぞれの性格がはっきりと分かるようになりました。

預かっている子は好き嫌いもハッキリしていて、好奇心旺盛です。若いので、よく走り回ってトンネルで遊んだり、ジャンプしたりしていました。


預かりボランティアの喜び

預かりボランティアをしていて、嬉しいのはやはり保護うさぎの成長です。預かり始めた日、1週間後、1ヶ月後、半年後でうさぎの表情や行動が全く違います。

預かり始めた日は、信頼関係がないのでずっと警戒されています。その関係は数日続き、1週間するとある程度安全な家なのだと思ってくれます。それでもまだ人間にリラックスした姿は見せてくれません。

我が家はこれまで2匹の保護うさぎを預かりましたが、1週間経った頃からの成長具合が全く違いました。最初に預かった子は3ヶ月ぐらいで、ほぼ心を許してくれましたが、2匹目の子は1年以上経った今でも警戒心が少し残っています。

それでも指を舐めてくれたり、なでなでの催促をしてくれたり、とても成長しました。そんな小さな事でも愛おしいし、幸せそうに暮らしてくれていることが嬉しいです。

命を預かるということ

うさぎは病気を隠す生き物です。捕食される側なので、身を守るためには周りに調子が悪いことを隠さないと生きていけません。

うさぎの体調管理に大切なことは、しっかりとご飯を食べているか、うんちの大きさや量、うんちに毛が混ざっていないか等、様々です。

骨も脆いので、登れてしまうような高い所は作らないようにしています。またうさぎは歯が伸び続けるので、物をよく囓ります。家中のコードは囓り防止のカバーをしています。

必ず来る別れ

預かりボランティアなので、里親希望の人が来たらトライアルを経て、正式譲渡です。そして、その日は突然来ます。

正直寂しいですが、新しい家族を見付けるために人慣れをさせているので、嬉しさ7割寂しさ3割です。幸せを願いながらお別れをします。最初の子は預かり始めて半年後ぐらいに、里親さんの下へと行きました。

そのまま迎えるという選択肢

先程必ず来る別れと言いましたが、預かりボランティアからそのまま家に引き取ることも出来ます。

我が家が2匹目に預かった子はまつ毛が長くて、目が特徴的な女の子でした。

リングがはっきりしてる目

預かってもうすぐ1年が経つ頃、預かりではなく正式に我が家の子に迎えようか?という話が上がりました。しかし、我が家は既に1匹飼っています。今後犬を飼うことも考えています。何度も話し合って、保護施設の方にも相談しました。

期限を決めて、その日までに里親希望さんが現れなかったら、家族として迎えるということになりました。そして今、我が家の長女として生活しています。

大好きな生野菜

保護動物を迎えることについて

うさぎに限らず、世の中には保護動物が多くいます。そして、悲しいことに殺処分が未だにされています。田舎は特に多いです。なので、私も犬を迎える時は、地元の保護施設から迎える予定です。

保護施設からペットを迎える利点は、性格が分かっていることだと思います。例えば犬の場合、お散歩したくて迎えたのに、お散歩嫌いだったとか、一緒に旅行行くのが夢だったけど、乗り物酔いが酷かったなんて話を聞いたことがあります。その点、保護施設にいる子は、施設の人が性格を知っているので聞くことが出来ます。

動物福祉が全く進んでいない日本ですが、少しずつでもドイツのような動物福祉先進国に近付けることを願っています。


私も大切なこの2つの命を守っていきます。

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