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Toodledoに奥手だった私はタスクシュートを使い始めた

前の記事はこちら。2段落ほど引用します。

ひとたび会社の外に出ると、世の中には便利で素敵なツールが溢れているのです。そんな時代の流れに背中を押されるようにして、私は、一度は完成したはずの管理術をさらに磨く方法を探し始めました。

もっとNozbeの使い方を知りたくてGoogleで検索するたびに「jMatsuzakiブログ」が目に留まります。いくつもの記事を読むうちに「私がNozbeからToodledoに移行した理由」という記事に出会い全身に震えが走りました。

GTDで完成した自分なりの管理術

震えるのも無理はありません。最良のツールにやっと出会えた矢先に、その使い方の伝道師でもあったjMatsuzakiさんが、Nozbeを手放したと知ったのです。ざわざわする気持ちを抑えながら記事を読んでいくと、彼が2つのツールに優劣をつけているのではないことがわかりました。

NozbeにはGTDを想定して設計されているという強みがあるのに対して、Toodledoには他のツールよりもきめ細かな設定ができるという魅力がありました。

まず、プロジェクトとタスクの下に「サブタスク」という3つめの階層を作れます。リストの並べ替えもしやすく、それぞれの項目には期限だけでなく開始日も設定できました。また、いったん登録したタスクを、毎日や毎週などくり返し行う行動にすばやく変えられました。

私には、むしろこちらのほうが職場のプロジェクト管理に近く感じました。しかし、私はToodledoをすぐには使い始めませんでした。

『ライフログの技術』(洋泉社MOOK)の中の写真で、心理学ジャーナリストの佐々木正悟さんが、カメレオンのように鮮やかな原色のセルが並ぶエクセルを指さしているのを見てしまったからです。彼は起きてから寝るまですべての行動をそこに記録していました。なんと、その表から自分が休憩したくなる時間や気が散るタイミングすら読めると語っていたのです。

この記事に衝撃を受けた私は、Toodledoのことはいったん横に置いておき、2013年2月1日に無料版のタスクシュートをダウンロードしました。

この謎のツールはエクセルのマクロで作られていました。タスクを実行して終了の時刻を入れるとセルに取り消し線が引かれ、まだ完了していないタスクの上にサッと移動します。自分が実際に行動したことが、その順番に、かかった時間とともに並んでいく姿に感動しました。

もちろん、タスクシュートを使わなくても、エクセルの関数を入れれば時間を自動で設定できます。セルを手で並べ替えるのも難しいものではありません。ただ、これらのちょっとした手間がなくなることで、自分の行動を記録するハードルが大幅に下がる予感がしました。

さっそく、ダウンロードした直後の「睡眠」を入れてベッドに入り、翌日には7時間にもおよぶ会議を含めた8件の行動を登録してみました。

2か月ほど無料版を使い続けたあと、2013年4月7日に、とうとう有料のTaskChute2を購入しました。買い切りとはいえ6,600円はけっして安くはないと感じました。それでも、開発者の大橋悦夫さんのブログを読み漁るうちに、価格に見合う価値があると納得したのです。

気になっていてずっと開いておきたいツールにもかかわらず、職場では目立つ背景色に抵抗を感じ、会議に関わるタスクだけに薄いピンク色をつけ、それ以外は白色にしていました。

タスクシュートを使うようになり、徐々にNozbeを使う頻度が減っていきました。

2014年1月26日には、世田谷の駒沢にあるスノウショベリングという書店で「『人生の100のリスト』(ロバート・ハリス著)を買いました。書き記すことで夢や願望を実現できるという内容の本に共感しつつも、著者の実例が私にはやや派手に感じました。途中で本を読むのをやめて、自分でも100のリストを作ってみました。なんとなく見慣れたやりたいことが並んで安心しました。

書き出したリストを、Nozbeに入れてみようとしました。しかし、タスクシュートに慣れたあとでは、どうしても物足りなく感じてしまいます。最初に見積もった時間と実際にかかった時間を入れられないことや、くり返し行う「リピートタスク」が設定できないことに不満を感じるようになったのです。

それから1か月ほど経った2014年3月1日に『Toodledo超」タスク管理術』(北真也・佐々木正悟著)に出会います。ついに、私の中でのGTDとNozbeが役目を終えて、Toodledoとタスクシュートで過ごす日々が始まろうとしていました。

この記事は、倉園佳三さん・佐々木正悟さん主催「書き上げ塾 第十期」(2024年2月~2024年7月)を受講して書いたものです。マガジン形式で更新していきます。

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