本の紹介

今回紹介する本は、「フィクションの王様」と称される名作「ドストエフスキーの犯罪と罰」です。

あらすじ

物語は19世紀のロシアの町、サンクトペテルブルクで始まります。

主人公のロディオン・ロマノヴィチ・ラスコーリニコフは、貧しい学生でありながら幾つもの学術的な理論を持ち、自分を「超人」と自負しています。彼は人間の善悪を超越した存在として、「下等人間」を殺してしまうという犯罪を犯します。

しかし、犯罪後も罪の意識に苦しむラスコーリニコフ。彼は徐々に逮捕の恐怖と罪悪感に蝕まれていきます。

一方、事件を解決しようとする弁護士のポルフィリー・ペトローヴィチも秀でた人物であり、ラスコーリニコフの罪を追及していきます。

果たして、ラスコーリニコフは罪から逃れることができるのか？そして彼の心はどのように変化していくのか？

心が動いた箇所

物語の中で、ラスコーリニコフが自らの理論や理想と向き合い、矛盾や孤独を感じながらも、自らの行為を正当化しようとする姿に心が動かされました。

彼の内面の葛藤や苦悩が詳細に描かれており、自分自身の存在と道徳的な善悪について考えさせられました。

考えさせられる箇所

本作は、善悪や罪の意識、人間の本性といった哲学的なテーマに触れており、読み終わった後も深い考えに引き込まれます。

特に、罪の意識とは何か、道徳的な善悪とは何かという問いに直面することで、自分自身の人間性について考えさせられました。

学びになった箇所

本作を通じて、人間の心の葛藤や苦悩の深さを改めて感じることができました。

また、文学作品が私たちに与える思考のきっかけや人間性についての洞察力を学ぶことができました。

おわりに

「ドストエフスキーの犯罪と罰」は、人間の善悪や倫理的な問いについて考えさせられる名作です。

ラスコーリニコフの心の揺れ動きや、細やかな心理描写に引き込まれることでしょう。

ぜひ、この作品に触れてみてください。

#有名文学をフランクに紹介
#書評