見出し画像

UX的な思考とマーケティングの相性

新規事業や新規サービスを検討する仕事に従事していると、参入する市場の規模やターゲット顧客を検討する段階がある。

私はどうしても従来MBA型のSTP、つまりSegmentaion、Targeting、Positioningのフレームワークで考える癖が付いているのだが、
「ペルソナ」や「カスタマージャーニー」「UXデザイン」と言った、顧客一人一人の「不」に着目すべき、という論調が多い印象。

(「不」はリクルート流で、たぶん最近は「ペイン」とかと言うのだろう。。。)

ペルソナを考え出すとUXの解像度は当然上がるのだが、実はJTC的な大企業でこれをやるのはなかなか難しい、と思っている。
なぜなら、ペルソナを書けるほど詳細に知っている顧客像は、JTC大企業が新規事業に求めるターゲット層ではないことが多いから。

JTC大企業でマーケティングに従事する社員ら就職戦線を勝ち抜いたエリートなわけで、MARCH卒が平均点くらいの学歴水準の人達が集まっているのではないだろうか。
東京に住んで夫婦共働きで年収1千万円は超えるし、ヒトに言えるマトモな趣味を持っていて、努力したり自分磨きができるメンタリティーを持ってたりするわけで、まーそんな人間は日本の社会全体から見たらマイノリティだろう。

一方で大企業が求める事業規模はマジョリティで、国内なら少なくとも数千万人がターゲットになる市場をねらいたいのではないだろうか。

その市場にいる人達って、地方在住とか、高齢者とか、都内でも地元で働いている人達だったりで、上記のマーケターが解像度高くペルソナやジャーニーを書ける対象じゃないと思う。

身近にそんな友達いないし。
遅くとも高校で進学校行った時点から、その層とは違う人生を送ってきてるわけです。
子供ができて地域コミュニティに関わってようやく再び接点を持つ感じ。

やっぱりデプスインタビューとか、地道にやるしかないのかな。
うまくやっている会社のコツが知りたい。

(参考)とか言いつつ、ここ数年読んで学びが多かったと思った本

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?