うさぎといえば、ピンと立ったお耳が特徴のネザーランドドワーフを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし近年、タレ耳が特徴のホーランドロップも人気が急増しています。

というのも、うさぎといっても種類はさまざま。種類ごとに、見た目も性格も大きく異なるため、それぞれを差別化し理解する必要があるといえるでしょう。

そこで今回は、話題・人気共に急増中のホーランドロップについて詳しくご紹介します。基本情報からコアな部分までまとめていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

ホーランドロップとは？

ホーランドロップは、ロップイヤーラビットの中で最も小さい種類のうさぎです。ロップイヤーは、タレ耳うさぎ（イングリッシュロップ・アメリカンファジーロップ・フレンチロップ・ホーランドロップなど）の総称。総称として表示したい場合や、血統書がなく差別化できない際などは、タレ耳うさぎはロップイヤーと呼ばれることが多いでしょう。

そんなロップイヤーの中で最も小さいタレ耳うさぎ“ホーランドロップ”は、日本のうさぎ市場で人気上位を獲得している存在です。

比較的人懐っこい性格なので、濃厚なコミュニケーションをはかりたい飼い主さんからも大人気！動きもうさぎの中ではゆっくりしているほうなので、うさぎ飼育初心者さんにも人気の品種といわれています。

お値段は？

何らかの理由により割り引かれた場合などに限り、29,800〜39,800円で販売されるケースがあります。しかし、基本的には45,000〜89,000円程度。市場価格は犬猫同様高くなっているのが特徴です。

また、生後のケア（母子間の関わり）を徹底しているブリーダーさんから購入する場合、ペットショップなどに比べ価格が高くなるケースがあります。

とはいえ、たっぷりと母乳を飲み健康土台がしっかりと構築されているため、病気の発症率が低くなるというメリットもあげられています。

どこで販売されているの？

一般的な販売場所は、やはりペットショップでしょう。ペットショップといっても、ホームセンター併設のペットショップや小動物専門のペットショップなど、種類はさまざま。うさぎの身体が汚れていないかや、健康的でイキイキとしているかなど事前に観察をするといいでしょう。

また、うさぎ専門店やブリーダー直営店からの購入という方法があります。こちらの購入方法は、うさぎの知識が豊富な販売者から購入できる点がおすすめポイント。しかし、優良店も粗悪店も存在するため、こちらも事前チェックは怠らないようにしましょう。

他にも、保健所や里親募集掲示板から譲り受ける方法があります。筆者の愛うさぎは里子としてわが家にやってきましたが、人懐っこくとても可愛らしい子でした。初期出費（生体代）が浮くため、飼育環境を充実させられる点が大きなメリット。また、行く先のない命を救える素晴らしさもあるでしょう。

多くのお迎え方法があり迷ってしまいますが、自分にあった方法でうさぎさんを迎えてくださいね！

ホーランドロップの性格

ホーランドロップの身体の大きさは30cm程度。重さは1.4㎏〜2.2㎏程度といわれています。そんな小柄なホーランドロップの性格は、うさぎの中でも温厚といわれています。

個体差もありますが、犬と猫を足して割った性格といったところ。甘えん坊ですがさっぱりもしている天真爛漫さが最大の魅力です。

ただやはり、こだわりや繊細さを感じる一面もちらほら…。

わが家は四六時中飼い主につきまとい、隙あらばくっついてくるベタベタな性格でしたが、抱っこだけは断固拒否でした。また、好きではない人間（夫）にはひどく冷たい一面も。仲良くなる方法を模索するのが、とても楽しい生き物といえるでしょう。

ホーランドロップの飼い方

ホーランドロップの飼い方は、他のうさぎの飼い方と大きく異なる点はありません。しかし、耳が垂れているため耳の病気を患う確率が立ち耳うさぎよりもやや高くなっています。

ブラッシングの際にやさしく汚れをふき取ってあげたり、耳の中に湿気がたまらないように室温（気温）や湿度を調整したり。

神経質になるほどの発病率ではないですが、これらのケアを日頃から意識すれば、より安心して過ごすことができるでしょう。

タレ耳うさぎとほっこりライフを過ごそう！

筆者をうさぎ沼に導いた存在、ホーランドロップ。見た目も性格もすべてが天使すぎたので、うさぎの相棒でいられた日々は何にも代えられない幸せな時間だったと感じます。

うさぎは関われば関わるほどに魅了されること間違いなしの生き物なので、ぜひ思いやりを循環させた素敵なバニーライフを過ごしてくださいね。

講師：ほしほしこ

息子の幼稚園からわが家にやってきた、ホーランドロップの「うさこ」との出会いで世界が一変！モフモフさが世界一・自己主張の明白さが世界一・かわいさが世界一と、うさこを溺愛する日々を過ごす。のちにうさこは唯一無二の相棒となり、波乱万丈な育児にも協力をする頼もしい存在に。

しかし現在、うさこがお空に帰ってしまったためペットロスと格闘中。うさぎのやさしい世界が広がる『うさぎの杜』で癒されながら、うさことの時間をあたたかい気持ちでふり返っている。