だらだらと生きていたら、いつの間にか３０歳になってしまいました。こう３０年も生きていると、色んな事を見たり聞いたり思ったり考えたりします。とはいっても、あまり頭は良くないので、見たり聞いたり思ったり考えたりしたところですぐ忘れてしまうのですが、どうせ見たり聞いたり思ったり考えたりしたなら、それを文章化して残しておくのも、またある意味暇潰しになっていいのかな、と思ったわけです。

人に歴史有り、という言葉があります。深い意味はよく分かりませんが、こんなにボーッと生きていて、よくいちいち思うところがあるもんだなぁと感心することもあります。

高校生の頃、漠然と働きたくなくて、なんとなく小説家にでもなろうかしら、と拙い筆を走らせたこともありました。ただ、病的に飽き性故に、書いても書いても長くは続かず、ちょろっと書いては消して書き直して、またちょろっと書いては書き直して……を続けて録に形になったこともありませんでした。それでも、書くことをしていれば、ある程度書き方みたいなのは身に付くもので、拙いながらもそれなりに読める文章は書けていた気がします。

あれから１０年余り、時は流れるもので、記憶は薄れていきます。今になって、いざ「書いてみよう」と思っても昔みたいにはいきません。まず単語が出てきません。やっとこさ思い浮かんだ文字列を繋げても、綺麗な文章になりません。ただ、こうして頭を絞って文章を考えるのも、昔の頃を思い返してなかなかに面白い。どこまで続くかわからないけど、やってみる価値はあるかもしれない。

というわけで、リハビリも兼ねて徒然なるままに見たり聞いたり思ったり考えたりしたことを綴っていこうと思います。