おち

釣りとゲームと酒が好き。

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最近の記事

放置ウマ娘

 ここ最近、ウマ娘プリティーダービーというソシャゲをプレイしている。どういうゲームかはご存じの方も多いと思うので割愛するが、ざっくばらんなジャンルとしては『育成シミュレーション』に位置付けされる。  ソシャゲには、大抵『スタミナ』の概念が存在する。それはゲームをプレイする際に消費される疑似的なクレジットのようなもので、基本的には時間で回復する。ウマ娘でいうところの『TP(トレーナーポイント)』がそれだ。TPの場合は10分で1回復する仕様になっていて、育成モードをプレイする際に

    • 『異国語ときどき県名』

       先日、回転寿司を食べに行った。案内された席に座ると、レーンを挟んだ反対側のテーブルが何やら賑やかだった。  それは4、5人の男性客で、どうにも話している言語が日本語では無いようだった。聞いた感じは英語ぽくは無く、中国語のような、フィリピンの辺りの言葉のような、いずれにしろアジア系の言葉だった。大学生くらいの年齢だったか、楽しそうに食事をしていた。  ふと、その内の一人が『トチギ』というワードを口にした。何語かもわからない会話の中で、その一言が鮮明に耳入ってきた。もしかしたら

      • 菜食主義

         ある人のベジタリアンに関する話を聞いて「なるほどな」と思ったこと。  その人によると、動物の胃腸というものは、そもそも肉を消化、吸収するのに向いていないのだそうだ。  その例としてライオンを挙げていた。肉を主食とする百獣の王ライオンは、なんと一日20時間も寝てるんだとか。それは大量の肉を消化するのにエネルギーを使う為で、一日の大半を寝て過ごさないと狩りに使うエネルギーを確保できないそうだ。ある意味本末転倒とも言える。いや、実働4時間で後は寝て過ごせるのなら、むしろ本望だろ

        • 梅雨

           梅雨になってしまった。毎日雨が降りじめじめ。かと思えば真夏日を記録したり。あまり好きになれない季節です。  ところで、梅雨はなぜ『梅の雨』と書くのだろうか。梅の季節といえば春のイメージがある。  調べてみると、諸説はあるようだ。『黴雨(ばいう、かびのあめ)が変化して梅雨になった』とか、『毎日雨が降るから毎雨、木偏がついて梅雨』とか。 『倍の雨が降るから倍雨、変化して梅雨』みたいなのも面白かった。  いずれにせよ『普段とは質や量が違う雨が降る季節』という認識は共通していた。確

        放置ウマ娘

          『電卓』

           仕事で電卓を使う機会が多い。電卓というのは、数字ボタンと記号ボタンを押すだけで勝手に計算してくれるスゴい機械だ。  ところで、この『電卓』の正式な名前は何だろうと思って調べてみた。  『電子式卓上計算機』  を略して『電卓』らしい。  いまいち腑に落ちない。  というのも『電子式卓上計算機』は意味合いとしては『電子式の卓上サイズの計算機』である。この一連の文字列の中で最も重要なのは『計算機』の部分だ。頭に並んでいる『電子式卓上』の部分は『計算機』を装飾する言葉でしかない

          『電卓』

          『麩』

           『麩(ふ)』という食材に関する知識は少ない。そもそも、子供の頃からして、麩が食卓に並んだ事は数えるほどしかない。味もいまいちピンとこない。ふ菓子は好きだったが、ふ菓子は菓子であって、所謂食材としての『麩』とは若干認識が異なる気がするのでノーカウントとする。  調べてみると、日本の歴史書に麩が初めて登場したのは南北朝時代だそうだ。『南北朝時代』と聞いてもピンと来ない。西暦で表すと1350年頃らしいが、どっちにしろピンと来ない。  私自身が麩を始めて認識したのは小学校低学年く

          『麩』

          『やかん』

           お湯を沸かそうとやかんを手に取った時、ある疑問が浮かんだ。 『やかんとケトルの明確な違いはなんだろう』  まず第一に思い浮かぶのは形状の違いだ。やかんはずんぐりしていて注ぎ口が大きい、ケトルはシュッとしていて注ぎ口が細長い。次に用途の違いもある。やかんはケトルより多くの容量のお湯を沸かし、一度に注ぐ量も多い。一方ケトルは少量のお湯を素早く沸かし、口の細さからピンポイントにお湯を注ぐ事が出来る。  やかんか、ケトルか。  その定義付けは専門的な領域では必要になる場合もあるかも

          『やかん』

          『怖い団地』の話

           高校生の時、同級生(以下S)がピザ屋で配達のバイトをしていた。  私達が住んでいた地域は県境が近く、Sの勤め先も県境を越えて隣の県のY市にあった。隣の県といっても、自宅から原付で片道10分も掛からないくらいの所で、自分やSにとってはY市もまだ地元と呼べる範囲だった。  しかし、地元とは言っても他県は他県。奥へ奥へと踏み込むにつれ、段々と見知らぬ風景になっていく。配達の仕事であれば尚更で、土地勘の無い場所の、更に細い道に入っていかねばならない事も多かった。その度、ナビだけが頼

          『怖い団地』の話

          『ネジ』の話

          「日本の技術力の中心はネジだ」という人がいました。その発言をした時はジャーナリストで、今は参議院の議員をしています。 機械いじりが好きな人や、その関連の仕事をしている人なら分かると思いますが、ネジには「規格」というものがあります。日本では主に、M(メートル)ネジが使われています。ヤード・ポンド法が使われているアメリカではUNC、UNF(インチ)ネジが使われています。他にも、NPT(アメリカ管用テーパーネジ)、Rc(管用テーパーネジ)、G(管用並行ネジ)なんかも取り扱われてい

          『ネジ』の話

          M君の話

          小学校の時に同級生が1人亡くなった。病気だった。 その子は元々病弱で学校にもあまり来ていなかったし、同じクラスになった事も無く、自分との接点はほとんど無かった。 「名前は見た事あるけど、顔は浮かばない」くらいの認識だった。 その子が亡くなったのは4年生の時。 冬休みが終わって間もなくくらいの時期だったと思う。 「M君との思い出を手紙に書きましょう」と担任に言われたけど、何も書くことが無くて困ったのを覚えている。訃報を受けて、周りの同級生が何人か泣いていたような気がする。学

          M君の話

          『旧K集落』の話

          20歳を少し超えた頃に、心霊スポットを巡るのにハマりました。当時の私は、運転免許を取得したてで、心霊スポット巡りも最初は運転の練習がてらのドライブから始まりました。 平日は2chなどの掲示板で情報を集め、週末になると、友達の家に集まって出発する流れでした。他愛もない話をしながら走る夜道、心霊スポットと呼ばれる場所特有の静かな雰囲気と、若干の恐怖感と緊張感がとても好きでした。 県内の有名な心霊スポットはある程度巡り終え、中距離の運転にも慣れてきたある夜。 いつも通りに友達に連

          『旧K集落』の話

          明日世界が終わるとも、今日、僕は林檎の樹を植える

          タイトルになっている言葉は、マルティン・ルターという人の言葉です。この人は、大体昔に日本では無いどこかの国で何かした人です。 意味合いとしては「例え未来の絶望を知っていても、今日やるべき事をやっていこう」みたいな感じでしょうか。 あるいは、ルターがキリスト教の宗教改革家だった点に着目して「『明日世界が滅ぶ』はキリスト教での審判の日の意味であり、『林檎の樹を植える』はキリスト教における禁断の果実である林檎(知恵)を後世に伝える事を意味している。つまり、(教会から)この先どんな

          明日世界が終わるとも、今日、僕は林檎の樹を植える

          『サバイバルドキュメンタリー風番組』の話

          YouTubeのディスカバリーチャンネルで、ベア・グリルスの『マンvsワイルド(日本名サバイバルゲーム)』を観るのが好きです。 この番組は、アメリカ特殊部隊出身のベア・グリルズが極限状態からの生還を目指す『サバイバルドキュメンタリー風番組』です。 舞台は、山頂、無人島、ジャングルや砂漠のど真ん中、廃墟の街など。スタート目的地まで飛行機や船で向かい、パラシュートを使ったり、時には使わずに飛び降りてサバイバルスタートです。 常人では1日生き残るのも困難な状況で、様々なサバイバル

          『サバイバルドキュメンタリー風番組』の話

          「作られた心霊写真」

          小学生の頃、仲良くしていたN君という友達がいました。N君の家が通学路上にあったので、学校帰りによってボール遊びをしたり、ゲームをしたりして遊んでいました。 N君も私も、同じく心霊番組が好きで、ある日、唐突に「心霊写真を撮りに行こう」という話になりました。 撮りに行こうって言っても、撮れる場所も撮る機材も持ち合わせていません。アレコレ計画して数日後、お小遣いからインスタントカメラを買って、近所の墓地と、その先にある廃倉庫を撮影しようという話になりました。 撮影当日、コンビニで

          「作られた心霊写真」

          『アリとキリギリス』の話

          小学生の時、道徳の授業で『アリとキリギリス』のお話を読みました。『アリとキリギリス』というのは、まぁ説明するまでもありませんが、夏の間働かないで遊んでいたキリギリスは冬を越せず絶命して、一生懸命働いたアリは食料を蓄え冬を越してから絶命する話です。 ひねくれていた自分は、「やりたくないことやって生きるアリより、やりたいことやって死んだキリギリスの方がかしこい」と感想文に書いてやりましたが、当然のごとく教師にバッテンをつけられました。 当時は納得いかずにくやしい思いをしましたが、

          『アリとキリギリス』の話

          『東南西北』の話

          麻雀をやっていると、『東南西北(トン・ナン・シャー・ペー)』という言葉を覚えます。いわゆる『場風、自風』とよばれるものです。東だと嬉しい、南だとちょっと嬉しい、西北はちょっと残念な気持ちになります。 間違えやすいですが『東西南北(とうざいなんぼく)』では無く『東南西北(とんなんしゃーぺー)』です。初心者の頃はこれのせいでよく頭が混乱したものです。 今回は、この『東南西北』にまつわるちょっとしたお話をしていこうと思います。 まず、なぜこの順番なのかについて聞き齧った説明をして

          『東南西北』の話