[2021年]聴いたアルバム感想まとめ①(Official髭男dism・ジェニーハイ・THE KEBABS)

どうも。僕です。

今月より、
今年聴いた新譜の感想を載せようという試みを始めたのですが

そういえば昨年思い返すと結構ツイッターで邦楽アルバムの感想書いてたなぁ…と思って過去ツイ漁ると色んな旧譜(当時の新譜)に言及してたので、せっかくなのでそちらもまとめて再構成してみました。割と今更感ありますが、日記みたいなものだと思ってください。
評価は☆10点満点です。

Official髭男dism「Editorial

(2021.8)

特に説明は要らないですね。みんな大好き髭男、昨年のアルバムです。

M1:「Editorial」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

M2:「アポトーシス」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

M3:「I LOVE...」(好き度:☆☆☆☆☆☆)

M4:「フィラメント」(好き度:☆☆☆☆☆)

M5:「HELLO」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

M6:「Cry Baby」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

M7:「Shower」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

M8:「みどりの雨避け」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

M9:「パラボラ」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

M10:「ペンディング・マシーン」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

M11:「
Bedroom Talk」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

M12:「Laughter」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

M13:「Universe」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

M14:「Lost In My Room」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

(総合:☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

名盤でした。
正直「I LOVE…」等の既発曲は当時そこまで肌に合わなかったのだけど、アルバム全体を通して聴いた時にそれらを完璧に回収した会心の出来。作品としては前作を越えてると思います。
前作「Traveler」は単曲の破壊力は凄まじかったけど、一つのアルバムとして聴いた時、カップリング曲もまとめて入った結果ちょっとごちゃってた印象だったんですよね。比べて今作は新曲がそれぞれ輝いてて、かつ既発曲を活かす役割を果たしてる。

当時の自分は既発シングルで髭男モチベダダ下がりだったので「アポトーシス」「Cry Baby」の先行曲をこのアルバムまで聴かずにいたんだけど逆に正解だったのかもしれません。この2曲エグい。
サブスク全盛のこの時代、6分超えの曲を飽きずに聴かせるアーティストは真の実力者だと思ってます。

そして「Cry Baby」ですよ。初めて聴いた時曲構成の意味が分からな過ぎて、アルバムで初聴だったんですが一旦この曲でストップして咀嚼するのに半刻程かかりました。今更この曲について語るのもあれですがカラオケで友達がふざけてキーいじってくるような転調してますよね。ラスサビとか意味分かんなかったです。そんなん昨年のベスト曲ですよ。

ただ今の立ち位置では難しいのかもだけど、元々髭男はジャズ、ブルース、ファンク等色んな音楽の素養があったからこそ評価されたバンドだと思うので。自分がこのバンドを良いと思った「Tell Me Baby」や「ブラザーズ」系の楽曲がまた出てきて欲しいなとは思ってたり。

そんな事を思ってたら「もう世間に媚びるタームは終わった」とばかりに先日こんなん投下してきましたね。

日本のトップシーンにいるアーティストがこれをやる事に意味があると思います。今年もこのバンドが楽しみ。

オススメ曲:M2「アポトーシス」、M6「Cry Baby」、M11「Bedroom Talk」


ジェニーハイ「ジェニースター」

(2021.9)

川谷絵音、小藪千豊、くっきー!、中嶋イッキュウ、新垣隆の5人バンド。メンバーそれぞれの出自については自分がここで言うのもだるいので調べて下さい。何気にミニアルバム含めるとキャリア3枚目で単なる企画モノではなくバンドとしての地力を積み上げてますね。

M1:「華奢なリップ (feat.ちゃんみな) 」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

M2:「夏嵐」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

M3:「バイトリーダー典子」(好き度:☆☆☆☆☆)

M4:「BABY LADY」(好き度:☆☆☆☆☆☆)

M5:「コクーンさん」(好き度:☆☆☆☆☆☆)

M6:「良いんだって」(好き度:☆☆☆☆☆)

M7:「ルービックラブ」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

M8:「ジェニーハイボックス」(好き度:☆☆☆☆☆)

M9:「卓球モンキー」(好き度:☆☆☆☆☆)

M10:「クリスとマス」(好き度:☆☆☆☆☆☆)

M11:「
ジェニースター」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

M12:「シャンディー」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

(総合:☆☆☆☆☆☆☆)

小品が多い良盤。
「華奢なリップ」「夏嵐」の代表曲は勿論だけど、それ以外の曲も終始ポップで聴きやすく、一枚通してダレずに聴ける。

ある程度知名度がある「片目で異常に恋してる」「ランデブーに逃避行」「ジェニーハイラプソディー」「不便な可愛げ」のような再生回数が多い楽曲こそ今回は少ないものの、良い意味で癖のないアルバム。ジェニーハイで一番聴きやすいアルバムだと思うので、今まで色眼鏡で見てた人にもこの作品は堂々とオススメ出来る。

というのもこのバンド、良い意味でも悪い意味でも今までは「川谷絵音がどこまで前に出るか」次第なところがあったと思っていて。「川谷絵音の曲をなんとか形にする色物バンドwithガッキー(新垣隆)」感が拭えなかったんよね。良くも悪くも作家性が強いというか。

デビューminiはゲスっぽいというか、話題先行感で川谷プロジェクトの面が強く出ちゃって、前作の1stフルは「キャラ立ちしまくってるメンバーという駒を絵音が動かす」アルバムだったのよね。
それが今作、ほぼメンバーの顔が浮かばずに聴ける「普通に良いアルバム」という感じ。これをどう捉えるかはこのバンドに求めるのが何かにもよるけど、少なくともこの曲群においては川谷絵音主導ではあるものの基本横一線で進んでいる印象を受けた。今作でやっと「バンド」として柱が立った感じがした気がします。

夏嵐、是非聴いてみて下さい。

MVの金村美玖さんがふつくしいのは勿論ですが、それを抜きにしても純粋に映像作品として素晴らしいと思います。
楽曲もindigo la Endの切な系のメロにセブンスコードの嵐が吹き荒れるピアノリフが最高です。

オススメ曲:M2「夏嵐」、M12「シャンディー」


THE KEBABS 「セカンド」 

(2021.10)

佐々木亮介(ex.a flood of circle)と田淵智也(ex.UNISON SQUARE GARDEN)が中心となった4人組バンド、THE KEBABS。前作のデビューアルバムはライブ盤という尖りっぷり(後にスタジオ版も配信されたけど)。コロナ禍でも本業に負けず劣らずなハイペースで新曲を出し続けており、収録漏れした曲も数多い。ちなみに今作は最初からスタジオ・アルバム。

M1:「ロバート・デ・ニーロ」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

M2:「チェンソーだ!」(好き度:☆☆☆☆☆☆)

M3:「ラビュラ」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

M4:「テストソング」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

M5:「おねがいヘルプミ―」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

M6:「てんとう虫の夏」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

M7:「ジャンケンはグー」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

M8:「やさしくされたい」(好き度:☆☆☆☆☆)

M9:「うれしいきもち」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

M10:「夢がいっぱい」(好き度:☆☆☆☆☆)

(総合:☆☆☆☆☆☆☆☆)

賛否は分かれるかも知れない。俺は大好き。

前作の1stは4人のバンドマンがそれぞれ自分のルーツ(クロマニヨンズとかピロウズとか)リスペクトの古き良きロックンロールを全面に押し出して好き放題やってる所をオーディエンスも楽しく観る、という座組が出来上がってたけれども、「セカンド」と名の通りそこから次のフェーズに行った作品。

上記のロックンロールは継承しつつ、更にシンセやファンク等の要素も取り込みバリエーションに富んだ楽曲群。メロも「取りに来た」曲が多い印象。それをどう評価するかが分かれ道かも知れない。1stのオールドロックわちゃわちゃエンジョイ感が好きな人は今作をどう思うか。逆に1stが物足りないという人は今作にハマるかも知れない。自分は後者。
「テストソング」とか割とマジ曲な感じで、これ本丸に使わずこのバンドでやっちゃっていいの?感も。こんなにカロリー高いことやってたら本業に影響出ないかな、と心配してましたが現在の活動見る感じ全く問題は無さそうで。

ただ一曲目に関してはユニゾンやフラッドファンも取り込んでくる感あるよね。
前作のM1「オーロラソース」もそうだけど、今作のM1「ロバート・デ・ニーロ」もファンサしまくりの王道ロックで、田淵智也が「お前らどうせこういうの好きでっしゃろ感」で笑ってそう。

クレジット見て納得とともにちょっとびっくりしたのが、ソングライティングに共作含め佐々木亮介が半分以上関わっていること。M9の「うれしいきもち」とか絶対田淵作詞作曲だと思ったわ。
話逸れますが、フラッドでもこの取っつきやすさもうちょっと出しても良いのに。「2020」で俺たちのフラッドが帰ってきた!と思いきや「伝説の夜を君と」でまたちょっとマニアックな所行っちゃった感もあるので。
ちなみに自分はフラッドでは「LOVE IS LIKE A ROCK'N'ROLL」が一番好きなアルバムです。

ケバブスに話を戻すと、ユニゾンではコーラスの田淵ボーカルががっつり聴けるのもこのバンドの強みと大きな訴求力ですよね。

この曲もめちゃ好きなので次のアルバムには入って欲しい。

オススメ曲:M1「ロバート・デ・ニーロ」、M4「テストソング」、M9「うれしいきもち」


それでは、こんな感じでちょくちょく旧譜についての記事も書いていきます。どうぞよしなに。








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